河井法務大臣初登庁後記者会見の概要(令和元年9月11日(水))
http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_01160.html
○ 児童虐待事件に関する質疑について
【記者】
相次ぐ児童虐待事件を受けて,法制審議会では7月から民法の懲戒権の見直しについて議論を開始しています。規定を削除すべきとの声もありますが,大臣の現状の御認識とどうあるべきとお考えか教えてください。
【大臣】
まさに今,お尋ねになられたとおり,現在,法制審議会に設置された民法(親子法制)部会において,その見直しの検討が行われている真っ最中ですので,具体的な見直しの方向性については,その部会の議論に委ねたいと考えています。様々な選択肢を視野に入れて検討がその部会においてなされているものだと認識していますので,部会において,充実した調査審議が行われることを強く期待しています。
○ 選択的夫婦別姓制度に関する質疑について
【記者】
選択的夫婦別姓制度についてお伺いします。法務省の過去の審議会でも導入の検討を進められていた経緯があると思います。先日,小泉環境大臣も,制度の導入に前向きな発言をするなど,与党内にも様々な意見があるようですが,大臣はどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
おっしゃるとおり,自民党内にも,また国民の皆様の間にも様々な意見があることは承知しています。この選択的夫婦別姓制度,別氏(うじ)と役所では言っていますが,夫婦別氏制度導入の問題は,日本の家族の在り方の根幹に深く関わる事柄でもあり,様々な世論調査の結果を見ても,いまだ国民の皆様の意見が集約されていない,意見が分かれている状況にありますので,今後とも引き続き,国民の皆様の御意見をしっかり幅広くお聞きしながら,国会における議論の動向を注目し,慎重に対応を検討してまいります。
○ 同性婚に関する質疑について
【記者】
現在,同性婚を求めて国を相手取った訴訟などが起きていますが,それについて大臣のお考えをお聞かせください。
【大臣】
この問題についても,国民の間に様々な意見というものが存在していると考えています。政治の世界でもいろいろな多様な意見というものが存在している,というのが一つの現実です。これも先ほどの御質問と同じように,我が国の家族の在り方の根幹に関わる問題ですので,極めて極めて慎重な検討を要するべきものであると,私は考えています。