予算関連法案の成立をめぐる陣取り合戦を繰り広げる国会だが、さながら戦国時代の様相だ。世は戦国ブームとはいえ、政策に飢える国民を尻目に自陣の裏切り、敵陣との交渉に血道を上げる政治など誰も望んでいない。
この国会、公明党が最後まで菅政権と戦うかどうかがカギなのだろうが、あの政党の性格からして解散するまで戦い抜くとは思えない。結局は子ども手当に何らかの要求を突き付け、民主に飲ませ、最後は予算成立というところではないのか。
民主は公明党が取り込めなければ社民を口説き落とし、衆院で可決するしか道はないが、社民党にとって自党の存在価値が問われる沖縄問題で妥協することは難しいだけに、やはり公明との駆け引きがもっとも現実的だ。公明はもともと権力と台頭することで生きのびた政党ではなく、常にキャスティンッグボードを握ることで政権に寄生して生きてきた政党だ。要求さえ勝ち取れば、自民も民主も関係なしである。
そこで考えられるのが、トップ会談だろう。今は岡田幹事長が交渉役だが、最後は菅対山口のトップ会談でお互いにおいしいところを確認して手打ちをするのではないのか。菅は例によって公明と手を結ぶという手柄、公明は政権を動かすという影響力の誇示である。
そこが戦国時代と違うところだ。つまり、天下取りの高い意識があるわけでなく、保身のための陣取り合戦にすぎないということだ。今や政策論議より数合わせこそが国会のテーマなのである。
この国会、公明党が最後まで菅政権と戦うかどうかがカギなのだろうが、あの政党の性格からして解散するまで戦い抜くとは思えない。結局は子ども手当に何らかの要求を突き付け、民主に飲ませ、最後は予算成立というところではないのか。
民主は公明党が取り込めなければ社民を口説き落とし、衆院で可決するしか道はないが、社民党にとって自党の存在価値が問われる沖縄問題で妥協することは難しいだけに、やはり公明との駆け引きがもっとも現実的だ。公明はもともと権力と台頭することで生きのびた政党ではなく、常にキャスティンッグボードを握ることで政権に寄生して生きてきた政党だ。要求さえ勝ち取れば、自民も民主も関係なしである。
そこで考えられるのが、トップ会談だろう。今は岡田幹事長が交渉役だが、最後は菅対山口のトップ会談でお互いにおいしいところを確認して手打ちをするのではないのか。菅は例によって公明と手を結ぶという手柄、公明は政権を動かすという影響力の誇示である。
そこが戦国時代と違うところだ。つまり、天下取りの高い意識があるわけでなく、保身のための陣取り合戦にすぎないということだ。今や政策論議より数合わせこそが国会のテーマなのである。