21世紀中年

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解党不可避!民主党政権の大罪!

2013-12-26 06:58:08 | 政治にモノ申す
 久々に民主党に目を向けたい。
 いとも簡単に政権の座から滑り落ちた民主党だが、もはや再生は不可能だろう。敗戦処理を任された海江田代表だったが、多くの議員が再生よりも野党再編にうつつを抜かす中では、完全に手詰まりである。ろくに総括もできずにこの期に及んで内輪もめに終始する政党に、国民はとっくに愛想を尽かしている。海江田代表に残された仕事は、一刻も早く死に体の党に引導を渡すことだろう。

 民主党がなぜ国民にそっぽを向かれたのか、党内の議員たちは何もわかっていない。鳩山や菅がアホだった、寄り合い所帯の限界など内向けの理由しか思いつかないことこそが、まさに民主党の限界だ。

 国民が民主党に見切りをつけたのは、掲げた政策をほとんど実現できなかったことに尽きるのだ。農業の直接所得補償、公立高校の授業料無料化など成果を口にする議員がいるが、冗談じゃない。まっさきに実現しなければならなかったのは年金改革だったはずだ。結局は、絵に描いた餅で終わってしまった。

 もし、民主党政権がきっちり年金制度改革の道筋をつけていたら、国民は簡単に見放すことはなかった。しかし、財源の見通しが甘かったとあっさり降参してしまった。そればかりか、消費税値上げという最も安直な手段に走ってしまった。これでは民主党政権の存在意義は皆無に等しいわけで、政権どころか党そのものの存在意義がない。

 国民にとって年金は死活問題である。自民党が復権したことで、国民は年金はいずれもらえなくなると覚悟した。冗談ではない。非正規雇用が圧倒的に多い今の若者の収入を考えてみろ。月1万4000円の国民年金など払えるわけがないのだ。いずれ、年金制度が破たんするのは目に見えている。民主党政権が年金制度改革を実行しなかったために、国民が自ら年金を放棄するしかなかったのだ。

 年金の道筋をつけられなかった民主党政権の罪は重い。来年、消費税値上げとともに地獄がはじまる。将来の年金がままならない中で、国民は完全に守りに入る。ますます消費は冷え込み、再び日本経済は冷え込む。

 大体、消費税を上げる理由が社会補償費の財源確保という考え方が大間違いなのだ。社会保障制度そのものを変えないで、財源だけ増税で確保することは邪道以外の何物でもないのだ。増税するためには、まず新たな制度を国民に提示して理解を求めなければならないのだ。民主党が国民に受け入れられたのはその制度を提示したからだ。良し悪しはともかく新たなプランを提示したところまでは正しかった。しかし、結局はプラン実行に移す道筋をつけるどころか放棄して増税に走ってしまった。これこそが民主党政権の過ちだった。

 残念ながら、この期に及んで、民主党は自ら犯した罪に気付いていない。これでは、解党するしかないだろう。

 

コメント
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