21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

遅すぎた小沢出馬

2010-08-26 11:04:49 | 政治にモノ申す
 小沢が出馬の意向を明らかにした。昨日、小沢は出ないだろうと書いたが、ここは素直に予想が外れたと反省する。また、小沢の出馬に対しても素直に歓迎したい。

 しかし、今日までの過程を見る限り、手放しで出馬を喜べないのも事実だ。あまりにも潔くない。あれこれ動いたおかげで、政治家の期待感と有権者の期待感の違いが一層鮮明になり、少なくとも小沢の政治観や改革への思いはストレートに国民に伝わる状況とは言いがたい。

 勝負はわからないが、党内のパワーゲームが色濃く、結果はどうであれとても民意とは言えない状況にしかならないだろう。小沢はあまりにも遠回りしすぎた。すんなり、出馬すれば、国民も聞く耳をもてただろうが、今は党内抗争にいいかげんうんざりしている。

 民主党の目玉であるサポーターによる投票も、本来、民意に最も近い票になるはずだが、たぶん一般のサポーターより後援会や組織の息のかかったサポーターが大勢をしめるのは明らかだ。せっかくの代表選挙なのにもかかわらず、あまりに陳腐な主導権争いがみそを付けてしまった。

 やはり、この選挙、どっちが勝とうが民主党への期待感がたかまる選挙にはなるまい。
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小沢出馬の猿芝居で民主は崩壊だ

2010-08-25 13:29:12 | 政治にモノ申す
 小沢は自身が主宰する「小沢塾」で代表選出馬に関する言及を避けた。やはり不出馬の可能性は大だ。山岡らが出馬を煽ったのはやはり、菅へのブラフに過ぎなかったようだ。鳩山研修会への出席といい、とにかく度が過ぎる菅への揺さぶりだった。前首相までも巻き込んで、菅にプレッシャーをかけ、得るものは何なのだろうか。やはり、みえみえの主導権だろう。

 小沢が出馬しない場合は、離党もあるという意見があるが、果たしてどうだろう。離党する覚悟があるなら、何も手の込んだブラフなど必要ない。正々堂々と割るのが常道だ。結局は、菅が行き詰った後に、満を持して立つということだろう。

 がっかりだ。小沢には世論がどうあれ、代表選に出て欲しかった。菅とは何が違うのか堂々と打ち出して欲しかった。しかし、どうやらそれは買いかぶりのようだ。小沢には、自分の手で政治を変えるというバイタリティがなくなってしまったようだ。

 政権交代への期待感は裏切られた。民主党は、早晩、崩壊するだろう。この代表選こそ、世論がどうあれ、堂々と政策をぶつけ合い再スタートを切る絶好のチャンスだったにもかかわらず、見せ掛けだけの挙党一致を演出して、お茶を濁すのは明らかだ。鳩山の仲介で菅は首相の座を守り、小沢は党内の再び主導権を手に入れる、実にくだらない。

 私自身、一時期、政権交代を願い、民主党の代議士に仕え、ようやく政権交代が実現し、本当に政治を変えられると思った。しかし、この猿芝居を見る限り、もはや民主党はこの国を作り変える意気込みも感じられなければ、実力もないことがよくわかった。

 ここまで政党の瓦解が進んだ以上、組織の枠を超えたカリスマの出現を待つしかないということか。いよいよ世紀末である。
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小沢ブラフで菅延命か

2010-08-25 08:30:05 | 政治にモノ申す
 やっぱ小沢出馬はブラフなのか。鳩山仲裁ってことは、結局、密室じゃないか。小沢裏復権、菅延命、最悪の結末だ。開かれた民主は、一体どこにいってしまったのか。アホらし・・・。
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直接払いに見る民主議員の無知

2010-08-24 09:31:06 | 政治にモノ申す
 農水省は農業者の所得補償として、今年度から米作農家への5600億円にのぼる直接払いをスタートしたが、次年度は麦などの穀物、さらに漁業者への補償まで範囲を広げるとして、1兆円規模の予算を要求するという。

 この直接払い制度だが、かねてからバラマキ政策と槍玉に上がっており、野党の抵抗は目に見えている。しかし、私が気になるのはバラマキ以前に、民主党の議員の多くが、この制度の意味を理解していないということだ。

 輸入農産物との競争による価格低下などで、コスト割れする生産者の所得のマイナス分を国が補償し直接支払うという制度だが、目的は食料自給率の向上、安全な食料の生産、後継者の育成ばど、衰退する農業に歯止めをかけるのが目的だが、実はそれだけが目的ではない。

 農業が衰退し、耕地面積が減ることは、地球温暖化が進む原因といわれている。つまり、農業者は食料の生産と共に、自然環境を守り温暖化を防止する役割も果たしているのだ。ところが、政策を進める閣僚や民主党の議員からは、このもうひとつの役割がほとんど語られない。たぶん、議員自身がこの大事な役割を認識していないのだろう。情けない限りである。

 農業を守るということは地球を守ることであり、この役割に対する対価として、所得補償が行われるのが、この政策の意義だ。これは先進国ヨーロッパでは常識とさえいわれている。

 バラマキ批判に対し、全うな説明もできない議員が多いことは実に嘆かわしいことである。
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ビジョンなき代表選の不幸

2010-08-23 11:41:55 | 政治にモノ申す
 案の定、日曜の政治ワイドショーは民主党代表選一色だった。フジの新報道2001は菅支持と小沢支持の二手に分かれ、それぞれの支持理由を語っていたが、どっちも内向きな理由ばかりで、いいかげん目を覚ませよという内容だった。

 特に菅を支持する渡辺周と小宮山洋子は、「菅氏が代表になってまだ三ヶ月しかたっていない」といけしゃあしゃあと語っていたが、はっきりいってふざけるなだ。

 1ヶ月だろうが、1年だろうが、問題にすべきは時間ではなく中身だ。私が菅ではダメだという理由は、この国をどうするかまったく語られないことだ。就任当初、「強い社会」だの「強い経済」だのと「やたら強い」を強調したが、何それ?である。

 今、日本が抱える最大の課題は、国外では中国はじめアジアとの関係、アメリカとの関係について、将来に向けてどういった関係を築くかに尽きる。特にアメリカとの関係は、戦後65年延々と続く属国状態を今後も続けるつもりなのか、それとも新たな関係を模索するのか、再確認すべき時期にある。鳩山もそうだったが、結局はなしくずしの同盟関係を維持し続けるだけで、属国状態を変える気はないようだ。

 国内の課題は何と言っても、制度疲労を起こしている戦後システムの解体と新たなシステムの構築だ。小泉政権が手を付けた規制緩和はあまりにも欠陥だらけで、急速に格差社会を広げ、多くの国民が一気年収を減らし、低所得者層が爆発的に増えた。収入が減るだけならまだしも、職を失っった人々にとってはまさに地獄の始まりだった。
 にもかかわらず、菅は党のスローガン「国民の生活が第一」どこ吹く風で、消費税率アップをぶち上げた。増税など下層階級にとっては「死ね」に等しい、暴挙だ。これだけで極刑に値するというものだ。

 結局は菅にはビジョンがないのだ。そんなアホを3ヶ月も許すことが罪である。今後の成果など期待できるはずがない。

 一方、小沢はどうか。こちらもビジョンという点では、負けないくらい見えない。小沢の基本スタンスは自身の著「日本再生計画」だろうが、当然、そのままという話にはならないだろう。民主党小沢としての現実的なビジョンを国民にアピールしない以上、代表選に出る資格はない。国民は主導権争いを楽しむゆとりはないのだ。政治とカネをとやかく言う人々もいるが、はっきり言って取るに足らない問題だ。政治資金をどう集め、どう使うかの話であり、お縄にかかるかかからないかの話でしかない。お縄にかからない以上、国会に持ち込むほどの問題ではない。鳩山だって、辞めた理由は政治とカネではない、普天間の問題だ。政治とカネをうだうだ言うのはマスコミの方であり、大事なのはこれから法律であり、いつまでも灰色を黒にしようと躍起になることではない。司直の判断に任せておけばいいのだ。

 小沢が本気で代表になって、総理大臣として国づくりに乗り出すなら、とにかくそのビジョンを一刻も早く明らかにすべきだ。これこそが、小沢に求められる最大の出馬の条件である。残念ながら、小沢を支持する連中も小沢のビジョンなどどうでもよく、結局はねじれを解消するために剛腕を期待しているだけだ。これでは、民主党政権など早晩パンクする。今回の代表選はそのくらい党の命運、日本の針路を左右するとんでもなく大事な選挙なのだ。

 とにかく、民主党の代表選に出る人間は、早く名乗りを上げ、国づくりのビジョンを披露してくれ!

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