tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

景気回復は多少遅れるか

2021年08月06日 00時10分41秒 | 経済
トヨタの4-6月決算が発表になり4-6月としては史上最高益とのことでした。確かに円レートも109-110円がらみでしたし、生産の好調だったようです。しかし株価は下がりました。
 
決算は過去の業績ですが、株価は将来を予測して決まるのでしょう。トヨタは、通期の決算予想は変えていません。景気の回復は予断を許さないという事でしょうか。
 
コロナはデルタ株を中心に猛威を振るっています。今日発表の、昨日の東京の新規。感染者は5000人を超えました。早晩1万人という専門家の推計も出ています。
 
政府は、緊急事態宣言と蔓延防止措置の対象地域を増やしましたが、総理は全国に緊急事態宣言を出すことは考えていないと、相変わらず楽観的です。
 
そして究極のコロナ対策であるワクチン接種は1日150万回のペースで進んでいるといっています。
ワクチン接種は一元的に管理されているようですから、多少の時間のずれはあっても大方は正しいといえそうです。
 
職域の接種は6月から受付を停止いていますから、ワクチン不足が心配されていますが、アストラゼネカ製も認められましたから、当面随分余裕が出てきたはずです。
 
これについては以前取り上げましたが、兵庫のJCRファーマが生産を委託され、9000万回分を生産することになっていて、更に4000万回分を日本に提供することになっています。(政府も気が大きくなって極く少しですが台湾などに提供しました)
 
日本の中だけのことを考えてみますと、ファイザー、モデルナとの契約の詳細は知らされていませんが、アストラゼネカを加えれば、職域接種などはJCRファーマの生産計画に合わせてどんどん進められるはずです。
 
ところで、首相官邸の発表(今日、8月5日)によれば、これまでに完了したワクチン接種の総回数は9830万回(+140万回?)だそうで約1億回。子供や接種できない、しない人もいますから、延べでは接種すべき人当たり1回に相当します。
 
実際には2回受けた人、1回の人、未だ受けていない人がいるのですが、あと1億回接種すればほぼ1人に2回になります。
これでコロナ対策は一段落でしょう。感染の確率は減り、感染しても重症になる確率も小さくなるでしょう。その後は掃討作戦という事でしょうか。
 
では、そこまで行くのに何日かかるかですが、菅総理の言う1日150万回のペースですと67日ということになります。
今日から67日後というのは、10月12日でしょうか。つまり10月12日になれば、必要な人には皆2回接種となり、コロナ制圧へのめどはつくといってもいいのではないでしょうか。
 
日本国内に限ってみれば、こんなところですから、11月ぐらいからはGoToも出来るかな
ということになるのでしょうか。
 
総理か閣僚の誰かが、ワクチン接種は10月ごろ終わると言ったのを聞いてような気もしますが、なにしろ今の政府の言う事は信用しない癖がついているので聞き流していました。
 
以上は私のメノコ算ですが、こうしたことが可能であるならば、政府はさらにきちんとした計画を建て、国民に周知すべきではないでしょうか。
 
そこまで頑張れば、トンネルの先が見えるということになれば、それなら何とか今は我慢して人流を減らし感染を減らして、そこまで順調に辿り着くように頑張ろうという合意も得られやすくなるでしょう。
 
政府は本音では「そうは思っていない」のでしょうか。政府が国民に正確な情報をしらせないというのは、景気回復を阻害する重大な要素です。
 
景気回復を阻害するもう一つは、アメリカ、中国を始め台湾、オーストラリア、アセアン諸国といった日本の貿易のランキング上位国の経済の行方がまだ確り読めないという事でしょう。
 
全てはコロナウィルスのデルタ株のせいですが、やはり景気回復は少し遅れるのでしょうか。
国内だけでも確りしてもらいたいものです。