宇宙に行った人が皆さん一様に「地球は青かった」と言っています。
空が青いのと同じ原理でそう見えるのか、それとも海が青いので青かったのか、そのあたりは、はっきり聞いたことがありません。
地球に似ているので生物がいるかもしれないと思われていた火星は、赤い星です、さそり座のアルファ星のアンタレスは恒星ですが、赤い一等星として有名です。ギリシャの昔からそうだったのでしょう「アンタレス」というのは「火星(アーレス)に対抗する(アンティ)」という意味だと、戦後夜空がキレイだったころ聞きました。昔はよく星も見えたので、子供は星に興味を持っていました。
太陽系では地球と火星は隣同士ですから、火星人の話も想像図もいっぱいあります。しかし今ではいろいろ解って来て、火星には水が無いから生物はいないことや、表面は砂や土や岩石だけだから赤く見えるということだそうです。
それでも、昔は火星の地表に水があったはずだ、水があったという地形が確認されていると言われています。最近、アメリカのカリフォルニア大学のバークレー校の研究で、地下何10キロかの岩石の層に大量の水(氷かな?)、が含まれている事が解ったともいわれます。
そうか、それなら昔は火星も青かったのかもしれないなどと思いましたが、そうだとすれば、地球も将来、赤い星になるのかな、などと想像してみたりします。
そこで湧いてきた疑問は、なぜ地球には地表に水があるのだろうということです。おそらく火星の場合も昔は海や湖や川があったとすれば、そうした水がだんだん地下に浸み込んでしまって、地表から消え、地下の岩石か鉱物の層に氷という形で岩石の仲間になって貯まっているということなのだろうかとこれも想像です。
考えてみれば、水は液体である限り、どんな隙間にも浸み込んでいきますから、地球の表層部の下に一面の防水ゴムでも敷かなければ、時とともに下に浸み込んでいって地表から消えてしまうのではないかと心配されます。
考えますと、広い海に海水が満々とたまっていて、大気圏の中だけで、全体の量はほとんど変わらずに、液体と気体と固体(水。水蒸気、氷)の循環を繰り返して何万年か何十万年か何百万年でしょうか。その中で生物が発生し、現生人類にまでに進化する環境を維持してくれているのです。
なぜ地球の中に水が浸み込んでしまわないのか調べてみましたが、素人向けに、しっくりくる説明がみつかりません。
気がついたのは、海底の熱鉱床や火山活動、温泉などの役割です。地表の下にはマントルがあり高熱のマグマがあります。浸みていった水は熱せられて水蒸気になり地表に追い返され噴出し元の水に戻るという循環が、超長期に亘って繰り返されているので、地表にある水の量は変わらないということになります。
実はこれは私個人の仮説です。信用しないでください。わたくし自身調べてみたいと思っているところです。
そして、この循環が崩れる時、つまり、マントルの温度が下がるとき。地球は火星のようになるのでしょうか。