選挙戦も真っ最中になりました。私は昨日、期日前投票を済ませました。歳も歳ですから、何があるか解りませんので、行ける時に行っておくことにしています。
期日前投票所は賑やかで、係員の方は、最近は期日前投票が多くなりましたと言っていました。
「投票率も上がるといいいですね」といったら「そうですね」と真面目顔でした。
マスコミでは、9党の党首の主張が繰り返し報道されていますので、それぞれの主張は良く解るのですが、それが具体的になった時にどうなのかというのが、現実の政治の世界ですから、政権を取って政治をやってくれないと意味がないのです。さらに、政権を取ってやってくれても、言った通りのことをやってくれるのか、出来ない、あるいはやらないことも平気で言っているのかこの辺りを有権者が確り見極めなければ民主主義は本来のあるべき姿にならないでしょう。
そんなわけで、今回は前々回に続いて発言の真偽、あるいは実現性を見分けるのに、いくらかは役に立ちそうな諺を取り上げてみました。
・学びて思わざれば、則ち暗(罔)し
・思いて学ばざれば、則ち危(殆)し
これも中国の諺(論語)ですが、
「人から色々学んでも、自分でも良く考えないと、結局は暗いことになります」
「自分で考えて良いと思っても、人の意見も学ばないと危ないことになります」
といった意味でしょう。
最近の石破さんでいえば、自分で考えて自民党らしくない意見を持っていましたが、総裁になって周りの意見を聞いた結果は全く違う意見になってなってしまいました。アジア版NATOなども、アメリカもアジア諸国も否定的でお蔵入りでしょう。
安倍さんや、岸田さんを見ますとブレインがいろいろなことを教えてくれますから何でも知っている様でした。しかし自分でそれをらを勉強し自分のものにしていませんからスローガンを打ち出すと素晴らしいと言われますが、自際にはアベノミクスも成長の分配の好循環もみな竜頭蛇尾で成果が出ずに終わっています。
具体例では、規制撤廃という骨太の方針は、モリ、カケ、サクラ、裏金へと、最後は自己判断の「何でもあり」に堕して、自民党崩壊につながったという事でしょう。
今、野党の多くが公約として掲げている減税や補助金・給付金の拡大にしても、「思いて学ばざれば、則ち危(殆)し」で、多分そういえば喜ぶ人が多く票が取れるという発想だと思われます。
今まで自民・公明連立政権がやってきた補助金政策、給付金、定額減税などといった政策が消費の拡大に殆んど役に立っていないという現実のデータを学んでいない単なる思い入れでしょう。
このブログではできるだけ政府の公式統計を出すことにしていますが、そうした中から補助金や給付金では消費はほとんど増えないという現実が見えています。
耳や眼に心地よい巧言令色は今日の諺でも否定的でしょう。
そんなことも、頭のどこかで考えながら、日本の国が良くなるような真剣な選択に繋がる事が、本気で望まれるのが今回の選挙だと思っています。