東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

稲野さんとは結婚できない

2021年12月20日 23時27分00秒 | リレーブログ

お久しぶりです。新4年470スキッパーの藤田郁です。前回書いたブログが4791の進水式のご報告だったので、およそ半年ぶりになります。
ともたかさん、結局ハーゲンダッツ奢ってくれましたよ。二言のない、やる時はやる男です。

 


さて。ラストイヤーにかける想い、ですが。

 

 


ラストイヤー。何をしようか。何ができるか。どこまで行けるか。

 

 

今までの中のどの1年間とも、期間は一緒だけれど、遥かに重い1年です。それは、1年後の結果(レースの結果に限らず、チームの成長としての結果も、自分の人間的成長の結果も)は、塗り替えが効かないから。これまでは「次」に繋げられたけど、これからの1年に「次」はありません。

 


だからこそ、なんとしても悔いのない1年にしたい。

 

 

いろんな大学の人の引退ブログや、中高の引退した先輩たちからのお手紙を、よく読み返します。
そこに綴られる無念・心残りを見るたびに、自分はこんな後悔をしたくない、するまい、と思います。

 

それでもやっぱり冬の自主練は寒さを考えるだけで参加スタンプを押す指が迷うし、就活と部活のどちらを優先させようか迷うし、ピカピカの艇にピカピカのセールを張るだけで気後れする気分になるし。

 


楽な方に逃げていきやすい性格だということくらい、自分自身が一番よくわかっています。

ここで逃げないでいることに、次の、そして最後の1年の真価が問われるような気がします。

 


楽な方に逃れたくなった時は、毎回、琵琶湖で引退する最後の日を、思い浮かべて。その日に、悔し涙を流すのでもなく、自分達の実力はこんなもんだったんだ、と諦めるのでもなく。

 

「このチームで、ここまで来れたんだ」と、誇らしい気持ちで終わりたい。

そのために、努力を惜しまない人間であり続けます。

 

終わりが決まっていて、そこに向かってみんなが同じ方を向いて、突っ走っていく。そんな、部活にいられるのは、泣いても笑っても今年が人生最後です。後悔のないように、練習を重ねてゆきます。

 


日頃ご支援・ご指導してくださるLBの皆様、コーチの方々、家族、友人たちへ。いつも、ありがとうございます。もう1年、お世話になります。応援のほど、宜しくお願い致します。

 

 

 

 

最後に。4年生の皆さんへ。ブログを書く機会に恵まれず、時期外れの内容になってしまいますが、許してください。


入学直後からスマートに新勧してくれた中野さんも、試乗会でヨットに乗せてくれた古関さんも、小網代でプリ撮ったともたかさんも。

最初の1年生八景練、怖オーラと気遣いのギャップに目眩がした古橋さんも。女子部屋を散らかすたびに怒ってくれたあみさんも。1年半の休部を経て、戻ってきてくれた足立さんも。

あの話を海でした日から配艇NG疑惑の出てた廣瀬さんも、朝何度も一緒に文庫ウォークした長岡さんも、大荒れの日にマッチした落合さんも。何十回と一緒に帰ったしゅうさんも。ペアとして、たくさんの景色を共有した、ちかさんも。

みんな、たくさんヨットを教えてくれました。そして、何より、後輩想いに、居心地のいい場所を作ってくれました。本当に、ありがとうございました。ヨット楽しくないなぁって思った時期もあったけど、先輩たちの作ってくれた居場所のおかげで、もう少し頑張ろうと思えたし、そこで踏ん張れたおかげで、今、ヨットを好きになれました。


みんなが好きになれるチームを目指して。


今年は、私がみんなにとって居心地の良い場所を作ります。

 

東京大学運動会ヨット部新4年
藤田郁