東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

今年の紅白のサプライズ出演は本当に嵐なのか

2021年12月23日 23時23分25秒 | 通常練習

お世話になっております。新3年スナイプクルーの柳澤球大朗です。

 

まず12/18()の練習報告をさせていただきます。

この日は午前中は海に出て470、スナイプ合同で紅白戦として2チームに分かれてレースを4本行い、昼にハーバーバック。午後は陸で合宿所や艇庫、マリーナの大掃除とミーティングを行いました。

 

僕は1年のスキッパー中静と紅白戦に出ました。内容としてはレースの成績以前にマークタッチや他艇とのケースを起こすなど技術だけでなく紅白戦だと気が緩んでいた部分で反省すべき点はたくさんありました。でもその中でもしっかり考えを持ったコースでうまく遅れを取り戻せたり得られることはたくさんありました。動作もやっぱりまだまだです。中静と乗るのは初めてというのもあるけど、やっぱりスキッパーや船をよく見てどのスキッパーとも息を合わせた動作をできるくらい自分に余裕を持った動作を身につけたいです。

「強いチームほど紅白戦での緊張感が違う」という話を聞いたことがあります。そこは自分の成長をアピールする絶好の機会。レギュラーに勝つことでレギュラーを奪い取るチャンスだから。ある程度それぞれがチームの意識を持ってまとまっていたし、白熱したレースになりましたが、そこまでの緊張感はなくお楽しみレースといった感じでリコールなどケースも多かったのでそこは1番反省すべきだなと感じました。

 

午後の陸の時間でのミーティングで新体制からの1ヶ月間を振り返ったとき、やっぱりこの緊張感はチームの課題と僕は感じました。コーチやチームリーダーがいない練習もあった中僕たちは緊張感を持った練習ができていたでしょうか。チームとしてまとまって目標を持って練習に取り組めていたでしょうか。やっぱり4年生にその意識があっても僕たちにはまだその意識が足りてなかったように思います。2月の正規練ではそのようなことがないように気持ちを入れ替えていきたいと思います。

 

年内の正規練習も終わりです。オフ期間は可能な限り自主練に参加したり、基礎トレをして、周りとの差をつけて2月を迎えられるように頑張りたいと思います。今年も部活動を支えてくれたLBの方やコーチ、保護者の皆様ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。


いつでも初心を忘れずに

2021年12月23日 19時30分00秒 | 通常練習

クリスマスが刻一刻と近づいて寒さが身に染みる季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。新2年470クルーの山本航平です。

初めてにして今年最後のブログなので、練習報告をざっとした後、自己満足的ですが今年の総括を真面目に綴ってみようと思います。

 

まず、12/18の練習について、この日は年内最後の正規練習だったので、午前に紅白戦を行った後、午後は艇庫とミーティングルームの大掃除、代替わり後の総括のミーティングを行いました。紅白戦は4レース行われ、僕は高原さんのクルーとして3レースに出て1位と2位と3位だったのでとても気持ちがよかった反面、技術面でまだまだ課題が山積している上、タクティクスやスタート前にやることなどレース特有の知識が圧倒的に抜けていることを実感しました。オフに復習します。

 

次に今年の反省について。AirPods狙いで冷やかし程度に試乗会へ行き、勢いで入部し、なんとなくトラピーズがかっこいいと思ったから470クルーになることを選んだ僕ですが、代替わり前まではあまりヨットに乗る機会が与えられず、不満が溜まっていました。不満は溜まり始めるとキリがないもので、「470ミーティング長過ギィぃ!!」とか頻繁に思っていたし、淡青に乗るためだけに遥々葉山まで行くのが嫌になり、駅から合宿所までダラダラ歩き無断遅刻してしまったこともありました。忍耐が欠落してますよね。。言葉には含意がつきもので、今年のスローガンの「好み好まれる」という言葉の裏側にも不穏な香りが漂いますが、まさに僕や僕のような腑抜けた1年生がその不穏分子の一端であったのだと思います。このように僕は代替わり前は「早く470に乗せてくれ」というマインドでした。そんな中向かった蒲郡で、一斉に出艇するヨットを見て、「いち早くこの舞台に立ってみたい」と微かに、しかし鮮明に思ったことは記憶に残っています。しかし、いざ代が替わってヨットに乗る機会が急増すると、事情が360度変わってしまいました。というのも「乗れなくて辛い」状況から、「乗れて嬉しい」状況を通り越して「乗るのが辛い」ところまで振り切ってしまったのです。同期の中では陸シミを頑張ったつもりでもタックが陸のようにうまくいくことは無く、高天さんには「タックってやり方知ってるよね?」と聞かれる始末。体力作りを怠ったせいもあり一日ヨットに乗るだけで体力が尽きる。また、半トラのコンディションでは「アンヒール入れないで」と何度も注意され、頭では分かっていてもそれが治らないなど、自分の中のこうでありたいというイメージとの乖離に何度も情けない思いをしました。また、強風の日が多かったのもあり、ジブを切れなかったりジャイブで切り上がってしまったりととにかく沈祭りで寒すぎて辛いし、動作がぎこちないせいで足にアザが出来まくったり左肩の脱臼が再発しかけるなどと散々でした。また、470のスピードは今までのホッパーのそれとは比べられないほど速く、一度自主練習で最大15m/s入った時は思わず命の危険さえ感じてしまいました。このように代替わりしてからの1ヶ月程の練習中は辛いことや不甲斐ないことが多く、海上で死んだ顔をしていることで有名でしたが、辛いときや不甲斐ない思いをしたときに、常に思い出すように心掛けていたことがあります。それは、自分は一カ月前までヨットに乗れないことをとても不満に思っていたということ、そして、全日本のあの場で「いち早くこの舞台に立ってみたい」と直感したことです。今、乗艇機会がこんなに与えられているのは、ひとえに先輩方が自分たちの上達より後輩の育成を優先して下さっているからであり、そのことへの感謝の気持ちは忘れてはなりません。また、自分が1選手としてあの場に立つ未来への一歩目を今歩みだしたのだと思えば、この練習などなど屁みたいなものであり、今感じている不甲斐なさや辛さを自分の弱さとして受け止めてさらなる練習に励まなければならないのです。そして、一月前と比べて格段に東大ヨット部の部員としてのアイデンティティを内面化した今、いち早く上達して戦力として頭数に入れられるようになることが、部にとってもプラスになるのだと信じて、そして上手くなっていけば楽しいし楽しければもっと上手くなれるのだと信じて、練習に励んで参ります。代替わり前、ヨットに乗れることは決して当たり前なことではなかったこと、その中で自分は東大ヨット部員たる自覚がなかったこと、連れて行かれた蒲郡でこの舞台に立ちたいと少なからず思ったこと、今、授業をサボったり寒過ぎて参加したくない気持ちを抑えたりと多少無理をしながらも自主練習に積極的に参加するほどにやる気を持っていること。これらの気持ちは全部忘れてはいけないものである筈で、今後度あるごとに自分の行動原理として心の中で参照しようと思います。そして、数カ月後には後輩が出来る筈であり、自分たちが部に不満を抱いていたことや部員の一員たる意識に欠けていたことを反省しつつ、同じような情けない思いをさせないべく少しでも新一年生を思いやる気持ちを持ち、主体的に「好み好まれる」チームを目指していきたいと思います。

 

普段ふざけ散らかしてる僕がこんなに長くて真面目な文章を書いちゃいましたが、ご清読ありがとうございました。オフ期間を含む来年は、上に挙げたような「初心」を常に忘れずに、腐った根性を叩き直しつつ、地に足をつけて精進し続けようと思いますので、是非ともよろしくお願いいたします。そして、最後になりましたが、この前引退した旧4年生を含む先輩方、同期のみんな、日頃からヨット部を応援・支援してくださっているご家族の皆様、LBの皆様、その他ヨット部関係者の皆様に今年一年の感謝を申し上げます。はっぴいにゅーいやー!


Don't feel, THINK!!

2021年12月23日 02時19分24秒 | リレーブログ

お世話になっております、新4年スナイプスキッパーの青木大吾です。

僕たち新4年の代が発足してから一ヶ月が経ちました。早いです。

赤旗や無風もありましたが、概して風に恵まれた一ヶ月でした。

その甲斐もあってか段々と皆、風に煽られ波に揉まれ、次の学年の風格がでてきた気がしています。

 

新2年も新3年も格好良くなったけれど、何より同期が格好良い。

調が全体ミーティングで話す姿、大根田や工藤がそれぞれのチームをまとめている姿、古山やくれは、藤田や高原が後輩と一緒に乗っている姿、菜々子さんがマネを仕切っている姿、どれもサマになっていて、本当に4年生になるんだな…と感じています。

 

しかし、先日練習に来てくださったLBの阿部様は、「大吾が新4年生ってまじ?」と驚いていました。

否めないです。

どうして新4年生っぽくないのか、の答えは恐らく、頭を使ってこなかったからです。

 

本当に頭を使ってヨットに乗っていると実感できるようになったのも最近になってのことで、

今でも「皆のように海上で頭を使えていない…」と感じることが多いです。

(このブログを書くのにも滅茶苦茶時間がかかっていて、やっぱり頭が回っていないなぁ、と今落ち込んでいます。)

 

同期は皆、部のことや後輩のことをたくさん考えられているのに自分は考えられていない。

もう、そう考えるだけでしんどくて何も考えたくなくなります。

 

すごく陰鬱で情けない話です。「ラストイヤーに向けて!」というハツラツとしたテーマで出発したつもりが、、、

 

少し前向きに軌道修正します。

 

実は自分が考えるのが苦手だということに気付けたのは、ヨット部に入ったおかげなのです。

もし入っていなかったら、その考えに至ることすら無く大学生活を終えていたと思います。

だから、今は生まれて22年間錆びついたままでいた頭の歯車を、えっさほいさと汗をかきながら回しているところです。

 

なんだか情けない話ですが、来年の秋の引退の時にはチームのこと・部全体のことのことを考えられているようになっているように、その余裕を持てるように、地道に頭を捻っていきたいと思います。まずはレギュラーになれるように。

 

尊敬できる同期やしっかりした後輩にも恵まれています。本当に皆すごい人ばかりです。皆に頼りつつ、貰った分だけ与えられる、そんなラストイヤーにしたいです。取って付けたようですが、その先に結果がついてくるのだと思います。頑張ります。

 

考えろ自分!

 

新4年 青木大吾