東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

やっぱり去年のベテルギウスは暗かったらしい

2021年12月24日 18時17分00秒 | リレーブログ


お世話になっております。新4470スキッパーの高原諒と申します。


前回のブログが7月、その前が2月でしたので、かなりブログの周期が長くなったなと感じます。これも部員の人数が増えたからでしょうか。もっとブログの頻度を増やしてもいいかもしれません。今年度は大きなレースの後には複数人指名して、得た経験や考えの表明をしてもらおうと思っているので、是非お読みいただければと思います。


さて、2月のときのブログ記録と伝承では「記録と伝承」が強くなるために大事なんじゃないかという話をしました。簡単にいうと練習やレースで得た知識や技術を記録して伝えていけば、伝えられた人は知識や技術の吸収が早くなってさらに磨きがかかって強くなるよねっていう話です。昨年度は議事録が少しおざなりになっていたので、代交代のタイミングで仕切り直し、今のところうまくいっております。


昨年度のチームを客観的にみて、これは自戒の念をこめてではありますが、部員が多いという強みを活かすことができていなかったというのがあります。部員の多さはいい側面もあれば悪い側面もあると思っていて、部員が多ければ競争が生まれるし、部の仕事がより分担できて11人の負担が減る。けれども、部員が増えればそれだけ1つに纏まるのは難しくなる。


去年のスローガン「凡事徹底」はうまく機能したとは言い難いし、470チームSNIPEチーム分離しがちだったし、下級生がサポートしたいと思えるようなチームではなかった。でも部員の多さの活かし方を工夫すれば、そういった悪い側面が減って、部員の多さが強力な力になると思っています。


「チームが一つに纏まるために、構成員がチームのことを好きになれるようなチームでなければならない」と同期の調がブログあと328日で書いてくれました。


ヨットは大学スポーツの中でも特にチームが一つに纏まることの重要性が高いスポーツだと思います。そもそもクルー、スキッパー間で一つに纏まっていないと走れないし、インカレ総合入賞を目指すならスナイプチームと470チームでレース間の情報交換が大切になる。レースでは風や潮、ラインの傾きが大きく影響するためにレスキューの情報が必要になり、また珠屋で計算した他大学との点差によって戦略が変わってくる。直接的ではないかもしれないけど、マネージャーのご飯がなかったら練習効率は大きく下がるし、備品管理の徹底具合も練習効率に関わってくる。


じゃあどうすれば1つに纏まるのか。


11人の意識の問題なのか


11人がチームを好きになることか


目標がしっかり全員に共有できていることか


レースメンバーの責任と自覚がサポートしようという思いにつながるのか


支えてくれる人にしっかり感謝を伝えることか


そもそもサポートに応えて結果を出すことも大事に思う。


先日の八景レースでは全然前を走れなくてクルーの今泉にレースの楽しさを伝えられなかった。つらい思いをさせてしまった。後ろを走る船をサポートしようという気持ちは生まれにくいかもしれない。結果を出すことで1つに纏まることもあるように思う。


いくつか挙げたけど、こうすればチームが1つに纏まるっていうのはなくて全部が正解なのかもしれないし、また別の要素があるかもしれない。


もとよりチームが纏まる方法がわかるんなら誰も苦労しないっていう話ではある。でも、いいチームがどうすれば作れるのか考えることに意味があると思うし、考える中でみえてくるものがあると思う。このラストイヤー、考え続けようと思う。




「好み好まれる」


今年のスローガンは去年と比べて少し抽象的になりました。抽象的だから様々なことに当てはめて考えられる一方、抽象的だからこそ当てはめ方がわかりにくく、ともすればスローガンだけが一人歩きしがちです。


そうならないようチームを作りつつ、結果を残し、悔いのないラストイヤーを過ごしたいと思います。


高原