東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

スタート地点

2021年12月15日 22時18分43秒 | 通常練習

いつもお世話になっております。

新3年スナイプスキッパーの西尾拓大です。

 

今週の練習報告(part 2)をさせて頂きます。

土曜日は年内最後の八景レースが開催され、上級生と下級生でペアを組んで参加しました。(成績は最後にまとめています。) 日曜日は、強風予報にも関わらず朝から無風が続き、昼過ぎに風が見え始めたと思ったら一気に吹き上がり、赤旗となって早めの帰着をしました。

 

ここでは、八景レースの振り返りをしたいと思います。

僕はQちゃんと参戦し、珍しく同期ペアでの出場でした。

 

代替わり後の初のレースであり、これまでの練習の成果とこれからの課題を見つけるのにとても良い機会となりました。スナイプの目標順位である2位以内を達成できたことは良かったですが、やはり振り返るべきは結果よりも中身です。

 

僕たちスナイプチームは次の秋インに向けて技術面のロードマップを考えました。

みんな覚えていますか?もう忘れたって言うと、きっと大根田さんが泣いちゃいます笑

 

そう、年内の目標は「そつなく動作をこなす」でした。他艇に対して動作で引けを取らない。動作で相手にまだ勝てなくても良いけど、動作で相手に負けたということはないようにしよう。そう決めて練習をしてきたはずです。

 

嬉しいことにおそらくどの艇もある程度この目標を達成できたように思います。

今大会では無風〜微風で、より一層丁寧な動作が求められました。

以前までの僕はジャイブ後にガイを飛ばしてしまうなど日常茶飯事でしたが、今回はそのようなミスはなく走ることができたのは良かったです。図に乗って、無駄にタック・ジャイブが多めになってしまったのはもったいなかったですが…

 

といっても、ようやくスタート地点に立ったようなレベルだと思います。これをどう磨き上げられるか?で勝敗が分かれてくると感じています。

次の冬合宿の目標は「動作で差をつける」です。今のレベルを2段階も、3段階もあげて、タック/ジャイブをする度、他艇に対して一歩、二歩前にいけるようになりたいです。

あのタックがピカイチだったから、このレースで勝てたと思える、そういう精度の高さを追求したいです。

 

これからも徹底した基礎練習が続くと思います。練習メニューは多少の違いはあったとしても、どの大学でもやりそうなものばかりです。でも、おんなじ練習だったとしてもいかにレベルアップできるかは、個人個人、そしてチームの意識で変わるように思います。動作練習では一度決めた型をただなんとなく繰り返しがちにどうしてもなってしまいます。そんな時こそ、今の動作以上のものはないのか?もっと失速を減らせたのではないか?もっと効率の良い動きはないのか?を問いかけ続け、ペアで最高の動作を見つけていきたいと思います。

 

最後に八景レースを開催して下さった運営の方々、ありがとうございました。

 

また今合宿では、LBの古関さん、下重さんにお越しいただき、ご指導して下さりました。

多方面で練習を支えてくださるLBの皆様に感謝申し上げます。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

西尾拓大

 

八景レースの結果

<470>

佐藤 工藤 3-8 4位

澤田/成相 丸山 DNF-7 9位

高原 今泉 DNF-11 12位

調 阿比留 DNF-BFD 17位

藤田/吉田 田中/山本 DNF-BFD 17位

安藤(聡)/安藤(和真) 加藤/松尾 DNF-DNF 17位

<スナイプ>

西尾 柳澤 1-2 1位

千田 山村 2-8 4位

青木 小俣 8-14 7位

古山 神田 DNF-15 16位

大野(達也) 大野(一帆) DNF-19 20位

中静/今川 古関 DNF-DNF 24位

 

先週僕は体調を崩してしまいましたが、みなさんはどうかお体を大事にして下さい…


自分の使命

2021年12月15日 20時38分00秒 | リレーブログ

ご無沙汰しております。新スナイプリーダー兼副将を務めさせていただきます、新4年スナイプクルーの大根田智也です。

 

まずはじめにこの場を借りて、日頃我々の活動を支援してくださっているLBの皆様をはじめとする関係者の皆様に感謝申し上げたいです。私達が安全に充実した部活動をし、ヨット部現役生活ラストイヤーを迎えられているのは皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

 

早いものでスナイプチームは代替わりから2ヶ月が経過しました。私たちは全日本インカレ総合入賞をするべく、スナイプチームとしては全日本インカレ入賞を掲げ、新チームはスタートしました。

 

私は昨年度、新3年の大野とともにインカレに出場させていただきました。結果は関東11位敗退。まさに、完敗でした。自艇としてももっと前を走ることのできる自信があっただけにこの事実を受け入れることはとても辛かった。

秋イン決勝2日目を終えた段階で、全日本インカレへの出場は叶わないものとなりました。全日本の場でシングルという目標への挑戦権すら手に入れることができなかった。あの日のミーティングで、涙を流した長岡さんと古関さんをみて本当に悔しかった。自分が東大スナイプを引っ張るという自信と期待を背負ってインカレに臨んでいたのに彼らを自分が泣かせてしまった。自分を育ててくれた先輩に恩返しができなかった。あの日自分が怪我をしなかったら、あの場面でジャイブ しなければ、、、たらればが脳内を巡りました。そう思うと自分も涙が止まらなくなりました。あれほどの悔しさは一生忘れることはないでしょう。

 

2年連続で関東11位。この事実はチームリーダーとしてしっかり受け止めないといけません。昨年度はおそらく10回やっても1回も全日本には行くことはできなかったような気がします。このままではいけない。実力はもちろんのことチーム作りの根本から見直さないといけない。

 

今年1年間の自分の使命は東大スナイプが全日本で輝くチームにするための土台を作ることだと考えています。この2ヶ月間、多くの人に相談し、チームのことを考え続けてきました。このスタートダッシュは何としても失敗できない。正解の分からないことを考えるというのは本当に難しい。今も自分のしていることが正しいのかと自問自答する日々が続いています。

きっとこれをあと約1年続けていくことになるのでしょう。この重圧はきっと自分1人では対処できません。同期、後輩、先輩方どうか今後も悩み相談し続けると思いますが、どうかこの1年間よろしくお願いします。

 

思えば、自分が1年の秋、ヨット部のことをよく理解していないまま秋インカレを突破し、全日本インカレに連れて行ってもらいました。あの経験が自分にとっての転機でした。同じ国立大学の京都大学の優勝を目の当たりにし、本気でヨットで結果を残したいと思い始めました。全日本インカレに連れて行ってくださった多賀谷さんには感謝してもしきれません。そして、阿部さん、戸沢さん、永田さん、大善さん、吉武さんは強い東大と勝つことの難しさを教えてくれました。他大からも注目を浴び、チーム内外からも多くの期待をされるほどの実力を持っていたけれども、それでも勝つことができないという重い現実を突きつけられた。並大抵の努力では勝てないということ、インカレの難しさが自分の心に刻まれました。そして、1年生の時は遅くまで陸シュミに付き合ってくださり、昨年度は個性的で厄介なメンバーしかいないスナイプチームをまとめてくれた古関さん、1年間自分にとってのライバルであり、目標であり続けてくれた長岡さん、彼ら無くして自分の成長はなかったと思います。特に長岡さんに個選後に言われた「まだ、お前には負けないな」という一言が僕を強くしてくれたと感じています。結果は残せなかったけれども、本気で彼を越そうと努力した去年を無駄にはしません。

本当にこうした先輩方なくして今の自分はいないと思っています。先輩方に恩返しをするために、同期と笑って引退するために、そして後輩たちに夢を与えるためにも、「好み、好まれる」チームを作って必ず琵琶湖の地で賞状を持って帰りたいと感じています。

 

思っていることをつらつらと書いていたらまとまりのない文章になってしまいましたが、ヨット部ラストイヤーを全力で走り抜けたいと思います。

みなさまご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

 

スナイプリーダー兼副将 大根田智也


今年の正月は久しぶりに正月になりそうです

2021年12月15日 15時25分00秒 | 通常練習

お世話になっております。新二年470スキッパーの成相です。

12/11-12の練習報告をさせていただきます。11日は八景レースが行われ、12日は通常練習を行いました。

まず、八景レースについて。

今回のレースが自分にとって、初めてのヨットレースでした。丸山さんと一緒に2レース目をやりました。1レース目で同期の澤田が良い順位でゴールしたのをみていい刺激をもらいつつ、緊張を隠すべく冷静な面持ちになるように努めました(内心かなり焦りと緊張感がありましたが)。風は微風で初めてのレースにしては周りを見るなどの余裕があるような風でした。このレースの前に同期で会議をした際に文字をつけず、no case no troubleで終えるということを多くの同期が目標にしており、これを達成できたのはよかったことだと思います。しかし、自分にとっては全体的によかったという感想よりも課題が浮き彫りになったレースでした。丸山さんが良いコースを引いてくれていたのにも関わらず、順位をキープできずかなり順位を落としてしまったのは自分の落ち度だと思います。課題点として明確になったのは、ロールタック後の角度の悪さ、上・下回航の締め具合、微風のランニングの精度、ロールジャイブの角度やロールのかけ具合です。特に、下マークでの回航の際にマークを締められず3〜4艇ほどに内側をとられ抜かされたのは悔やまれる光景でした。

そして、12日の練習について。

自分は午後に先日卒部された下重さんと乗らせていただき、さまざまなことを教えていただきました。下重さん、ありがとうございました。午後の前半は前日の八景レースと同じような微風のコンディションでありましたが、前述した課題点を克服できませんでした。後半になると、急激な南西の風が入り、赤旗があがったため、ジブ帆走を途中までしつつ最後は曳航して帰着しました。

月並みな表現になってしまいますが、先輩方が指導してくださっているおかげで徐々にですが日々成長できていると思います。本当にありがとうございます。特に、制御不能になったジェットコースターなみに危険極まりない船に乗って優しく指導してくれているクルーの先輩方には頭が上がりません。自分だったらこんな危ない船に乗りたくないと感じてしまうかもしれません。いち早く安定した操作ができるように努力しますので、今後もよろしくお願いします。

 

成相悠喬