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恥ずかしそうにいいことをする

2009-03-25 | 読書
十津川警部「友への挽歌」 (光文社文庫)
西村 京太郎
光文社

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大阪・天満宮へ行ってきました。

お参りではないのですが。天気も良かったし歩いていたら少し汗が出てきました。新幹線の中で西村京太郎「友への挽歌」を読みました。でも、少し読み始めていると これはなんだか以前に読んだ気がしてきました。

 光文社文庫で今年の2月初版と奥付に書いてあるのでこれは読んでいないと思って買ったのですが、「なんだか以前に」 とよく見てみると1998年に文春文庫で出版されているではありませんか(西村京太郎は文庫でしか買わないんです。)だまされたか…。

中にこんな文章があります。

「私は、ああいう男は、信用しないことにしているんです。」

亀井が、ずばりという。

「ああいう連中って?」

「大威張りでいいことをする連中です」

「カメさんらしいね」

「いいことって、何となく恥ずかしいものです。だから、恥ずかしそうにいいことをする人間は信用するんですが、あんな大演説をしながら、いいことをしようという人間は、信用しないんです」

   恥ずかしそうにいいことをする…。