降って来るもの

写真と散文とぽえむ

想輪譜Ⅶ 漂泊のUmi

2021-06-09 21:22:47 | 詩23 鄙の

         想輪譜Ⅶ 漂泊のUmi

 

ボクの後ろにumiは広がる

inochiを融かしたumiが揺蕩う

 

懐かしさと切なさが混じった

塩辛い濃度のumiが・・

 

郷愁を道連れに干満するumiよ

谺のように今昔を渉る波のotoよ

 

刹那が連環するliveは

いつでも夢と現の接点

それは想輪譜の句読点

 

ボクらは

不確かな波打ち際を漂泊する一個の魂

足跡は直ぐにumiに消え去る

 

ボクらは

その想輪のUmiに還る

一滴のsizuku

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想輪譜Ⅵ 丑寅の迷想

2021-06-09 05:20:35 | 詩23 鄙の

 

        想輪譜Ⅵ 丑寅の迷想

 

丑寅の刻なら

まだ夜に分類されそうな・・

けれど

寅の中刻を過ぎれば

この季節なら

最早朝に寄り添う

微妙極まりない丑から寅まで

僕の組織たちは

無我と自我の隘路を往来し

暫時の葛藤に興じるのだ

その迷想が寅の下刻に集束し

夜明けの茜を獲る頃に為れば

何の気兼ねも無くなるのだが・・

他愛ない一過の想輪譜

そんな迷想は他人事に

日輪は、又、昇る

 

              06:09 05:20 万甫

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