降って来るもの

写真と散文とぽえむ

Rehabilitation

2018-04-18 06:03:05 | 随想

                        Rehabilitation

 

 目覚めて意識と身体とを統括する僕が隅々まですっかり覚醒するのを待ってから、この頃は朝毎に行う最初の日課である行為のように、OTとして働く息子にアドバイスされた両肩の弾性維持に効き目のある運動をする。

 それはこういう風に行うのだ。左右両方の掌を拡げ、先ず前方の空間を硝子を磨くみたいに丸く滑らかに掻き混ぜる。右回りに10回左回りに10回円を描く。心を込めてゆっくり、愛おしく。

 次に下の方の空間を撫ぜる。下の方の丁度広げた掌が密着する位置に机の面があるとimageし、その面を鏡面に換えるが如く!の気持ちでゆったりと慌てず丁寧に8の字を書き続ける。其処に心が映り込むまで一心不乱に拭き込む。

 それがひとまず終了すると、今度は両手を上にあげる。余りの嬉しさに思わず万歳する様に優しく腕を伸ばして空を撫でる。丸く円く大きく小さく、空の蒼が神秘のblueに輝きだすようにと。天地の広さを網羅する様に掌を拡げ、ゆっくりと肩の筋肉と筋と腱をほぐして肩が円滑に活動modeに移行するべく誘う。

 息子がOT(作業療法士)の国家資格を取り県内のRehabilitation専門病院に勤務し始めて10年目になる。仕事をこなしながら夜間大学に通い、更なるリハビリという職種の更に奥へと分け入ろうとしているのだが、今迄息子に頼るなど父としてのプライド(何という偏屈な、吹けば飛ぶような小さな塊よ)が邪魔をして対処法を訊きもしなかった。

 ところが、去年10月のギックリ腰の辛さと、霜月から始まったバネ指の神経を逆撫でするようなしつこい痛みと、その上に(三重苦のように)今年に入って如月の末ぐらいから感じ始めた右肩の時折の千切れそうな痛みと常態化した鈍痛。事ここに至っては、何のプラスにもならない父親の自負など無価値に等しいと観念。とうとう(仕方なく・・)梅の香りがそこはかとなく心を酔わせる宵に息子のadviceに縋ったのだ。そこで先に書いたリハビリの方法と順序を学んだ。備わったそれぞれの機能を最大限に生かし、健やかなる老いを生き抜くためにはやはり相応の努力は惜しまぬこと!と、子に諭された次第ではある。

 それから毎日の朝晩に冒頭に披露した掌運動による肩周辺のリハを続けている。朝夕の1万歩を目標に掲げたウオーキングと同じように、その行為が身体と心に沁み込んで苦も無く熟せる様になるまで頑張ってみようと決意している。そうしてそれが新たなるチカラ!!として還付される実感を持って生きたいと。

 幾つになれば・・はそれぞれの関係によって区区だろうが、いみじくも誰かが残した言葉のように「老いては子に従え!」の教えは貴重なもので、僕にはとうとう一つの名言になった。まだ全てを手渡すつもりは毛頭ないけれど、確かに今回の一部始終を通じてその格言を徐々に受け入れるべき必要があると悟るきっかけにもなった。多分ほんの少しづつだろうが・・。

 余談だが、ぎっくり腰は三月ほどで殆ど神経に障る痛みは感じなくなった。バネ指は心配してくれたりアドバイスをくれた人の想いも手伝ったかのように、ブロック注射という最後の手段の一歩手前で、第二関節のバネのような痛みを伴う感触は消えて常態化していた不愉快の素も有り難いことに無くなりつつある。

 問題の肩周辺も日常生活に支障はないほどに苛立ちは軽くなって、コツコツと継続中のRehabilitationのお陰かも知れぬと・・。

                                      04/18 07:18 まんぼ

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雨の朝は長靴を履いて

2018-04-17 06:20:34 | 詩15

                      雨の朝は長靴を履いて

 

ほんとうに好きな者しか出歩かない

 その時間や空間や状況やを

ほんとうに必要な者しか動かない

ほんとうに無心になれると

 感じる者しか繰り出さない

日曜日の雨の朝は長靴を履いて

未来に楽しみごとだけがある

 赤子のように

浮き浮きとココロ弾ませて野辺に出る

 

獣たちさえ

息を潜めて木陰に寄り添い

騒めきはすべて雨音が持ち去る

視界は不透明に広がり

 現実は半分にも満たない

寒気がシャツの襟もとを掻き合わせる

否応なしの雨粒に覆われた朝は

長靴を履いて大きな傘に姿を隠し

 僅かな隙間で

左手のmemo帳に右手の四色ball penで

-クロとアオはインク切れしてしまった・・

ミドリの文字を書き付ける

 

こんなに居心地のいい天然の書斎では

書くことが次々に降って来るので

pen先を滑らすのに忙しい

 

邪魔だてする要素の何もない

 ごく稀に訪れるトキの間に間を

僕は長靴を履いて大きな傘をさし

紙とペンを持って

軽やかにヒトトキを浮遊する

04/17 06:20:06 万甫

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五日目の朝

2018-04-16 07:02:26 | 日記

 06:45になりました。朝のうちに覗いてくれるブロ友さん、~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます新居で迎える五日目の朝デス。

予報よりも長く、降ったり止んだりを繰り返した春雨が、夕方にようよう観念したのか止んだものの、周囲の風景にたっぷり湿り気を残した。

そのせいなのか如何か、06:10に起きてリビングにやってくると既にカーテン越しには日の出の太陽が着替えていると雲の厚さと湿度の加減であの自然現象が現れる束の間のchance到来の「白い太陽」夢中でシャッターを切る

06:31

    

       

今朝は窓越しに見える”大和富士”も雲と湿気で靄っている。

此れから毎日の風景になって我がブログに幾たび登場してくれるのか?自然との巡り会いにも期待して

此の和室から発信する                       04/16 07:02 まんぼ

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二人のBirthday

2018-04-15 06:40:50 | 家族

     ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

 予報通り久し振りのの朝になりました。

夕べは三重から帰ってきた娘の長男の、20日が満三歳の誕生日の「旭」と、一日早い19日が満86歳の誕生日の義母と、年の差83歳の二人のお誕生日のお祝いを

     

ハッピバースデーツウユーを二回歌って・・

もう直ぐ生後4か月の「新」を抱いて満面の笑みの

     

誰かの事を祝えるって、幸せなことの証ですよね

もう直ぐ満一歳になる「蒼唯」と同級生になる「新」の従姉弟同士

七人目の孫との恒例のツーショットもフレームは七枚になる

 蒼唯とはとてもいい関係

     

                                04/15 07:02 まんぼ

 

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知っているHomo sapiensは

2018-04-15 06:24:54 | 詩15

                         知っているHomo sapiensは

 

いつも通りのルーティーンを

一度大きく変えてしまうと

元のルートに戻るのに苦労する

 

歩き慣れた道の先々を

突然見失ってしまったように

不安や疑念や

時には滑稽さえも顔を覗かせる

 

自分の胸の裡に描かれた地図の

その上に敷かれたレールに乗って

ヒトはそれぞれのイノチを運ぶ

 

駅の素通りや

線路上での立ち往生や

時には小さな脱線さえ経験しながら

是非もなく

見知らぬ明日へ移動する日々

 

終着駅は永遠に見えない

遙かなる向う側か?

或いは

急峻な山塊を潜り抜けた場所に

忽然と姿を現すのか?

若しかして

通り過ぎてしまった虚空に在ったのか?

 

知っているHomo sapiensは

誰一人存在しない

 

それ故、不安定と不確かと

不整脈や不可解や・・

予後不良のか弱きイノチの為に

その混迷を刺し貫く

確固としたルーティーンが必要なのだ

 

東から決まって西へ動く日輪のように

曇天の上にも確かに有ると信じられる

己がココロの真実の拠り所が必須になる

 

ヒトは自分の為に

自ずから発見した多くの項目を謎って

イノチを繋いでゆく身なのだ

04/15 06:24 万甫

 

 

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春花爛漫

2018-04-14 05:51:40 | 

     ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます!

 新しい居場所での二日目の朝は五時半の目覚めになりました。室温は十五度、あとで起きて来る孫たちの為に二十度に設定してエアコンを稼働中。少し前に撮った春の花々をUPしようと思っていましたが、カメラとパソコンを繋ぐケーブルが見つからなくて(引っ越しの箱に紛れてしまって・・)今朝に。

山桜が

李の純白

花韮

雪やなぎ

孤高のハクモクレン

定番の

蔓桔梗も

春の木と書いて「椿」は外せません。

染井は既に葉桜

枝垂れ桃

肥後すみれ

引っ越二日目

玄関前は外構工事中で、其其の車は元の住所に停めて徒歩5分の此処へ帰ります。

リビングからの日の出を見ながら

「此処から発信中!!」です                04/14 06:16 まんぼ

 

 

 

 

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初めまして!!

2018-04-13 06:14:59 | 詩15

                   初めまして!!

 

この場所で残りのjinseiの

たぶん大方を埋めてゆくことになる

新しい居場所よ

 初めまして!ボクです

大小幾つもの歯車が

一個の瑕疵もなく

見事に合致しなければ

決して訪れる事のなかった空間

改めて廻り巡ってゆく事の不思議を・・

 

僕等の日常と僕等の有り様と

BOKUの明日をproduceしてくれる

新しい出合いの此処よ

 初めまして!bokuです

 

此処で何に巡り合い

何を想い何を描き

何を書き付けてゆくのか

始まりの扉の前では

誰でも何時だって

希望を纏ったpoetになる

 

「初めまして!僕です」を起点に

ぼくは又

新しい未知のUTAを奏で始める

巡り会う不思議のたくさんの恩恵と

縒り合さる縁のitoの

鮮烈なる模様と色合いと

天啓の慈しみに導かれ

僕はボクとして

ボクはBOKUとして

bokuは僕として

此処に或る存在だと肝に銘じて

 初めまして!の今から

明日への歩みを始める

 

総称の僕を仕舞うTOKIまで・・

04/13 04:14 万甫

 

 

 

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恙なき日々で・・

2018-04-12 06:20:06 | 随想

                      恙なき日々で・・

 

 新しい暮らしの始まりを告げる目覚めは午前四時過ぎにやって来た。新居での第一日目の今日は、”朝は必ず遣って来る!”の前提に支えられて明けようとする早朝に迎え、何一つ慣れのないぎこちない朝を始める。

 昨日、夕方から50%の確率で雨が降り出す!の関西の気象予報を夫婦の念力で蹴飛ばし、約束の14時から時間通りに開始された「引っ越しの堺」の屋移りは、キビキビと当にプロ仕様で動く若者二人の小気味よさと、爽やかさで好印象を振り撒く仕事ぶりで滞りなく18:30に終了。

 僕は旧居に留まって最後の荷物が積み込まれるのを見届け見送った。部屋に戻ると冷蔵庫がなくなった空間や、書棚が運び出されて所在なく佇む一角を見ながら、此の場所に居た年月の彼是を走馬燈のように廻らす。いや、様々の日々の出来事が走馬灯のように廻った。切なくて愛しくて僕は掃除機を手に念入りに其処に残されている思い出を吸い取る。僕の記憶に改めて刻印するかのように一心不乱で。

 壁に掛った家族のここから生まれた36年間の膨大な場面は、其の儘で(多分同じように新居には同行しないので)暫くここに置かれる。子供たちは赤子から成人へそれぞれの成長過程をたどり、結婚式から孫の誕生まで記録されている。女房の還暦祝いの集合写真まで(それから後に6番目の「蒼唯」と7番目の「新」が生まれた)永遠の笑顔を見せて其処に居る事になるのだが、此れからはどの様に”終活”を進めてゆくのかが大きな、切ない課題として残されてゆきそうな気配がする。

 家族六人の初めての夕食はお祝いを兼ねて「スキヤキ」に。準備ができたから帰って来て!の女房のメールで我に返り、薄暗くなり始めた徒歩五分の道を感慨深く新居へ向かって歩いた。息子たちは人生の後半生を此処からスタートさせる。二人の孫は此の新居がスタート台になる。そうして僕と女房は、とりわけ僕にとっては残りの人生を過ごす終の棲家になる。

 次々に替わる環境の中で人は目まぐるしく変貌してイノチを全うし、軈て約束の元のjinenに戻ってゆくのだ。夜明けとともに始まる第一日目は、恐らく希望に満ちた満帆の順風を孕んでの船出になる。今日だけはその祝い風を受けて家族六人それぞれの一歩を記そう。何時でも両手を合わせる六地蔵さんを心に浮かべて”恙なき人生を・・”と祈りながら。

                           2018 04/12 06:20 まんぼ

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此処から発信を

2018-04-11 06:33:52 | 日記

 ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます

 今日の引っ越しを終えると、いよいよ新しい居場所で新しい生活が始まる。予報では曇のち雨だが我ら夫婦の神通力(度々証明してきた)で何とか作業中は持ちこたえそうな気配

 二期目の外構工事はまだ始まったばかり。それがどうやらGウイーク明けまでかかりそうなので、完全に新居に収まった気分になるのは、夢のjigsawが完成して夢の居心地を実感するのは、最後のこのpeaceが嵌った瞬間になるでしょうか

 ともあれ動き出す現実に身を置いて、僕は今までと同じように”此処から発信を”続けてゆきたいと、静かに新たな決意を固めている。

04/11 06:45 まんぼ 

 

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惜別の詩を!!

2018-04-10 06:44:57 | 随想

                      惜別の詩を!!

 

ありがとう33年を!

ありがとう12080日を!

ありがとう288000時間を!

ありがとう膨大な時の間に間を!

 今日の午前中にインターネットの接続を外しに来て、EOの配線は新たに新住所地に引き込まれる。だから今朝の此の書き込みが此処で記す最後のUP、最後のtitle、最後の記事になるのだ。

 今朝は03:15に目覚めてしまったのだ。居間で一人ぼんやりとトキの移ろいに身を委ねていると、何処からともなく「惜別のUta」を詠えよ!!と声が聞こえた。僕は急いで、何時も置いてあるmemo用紙と四色ball penに向かって浮かんでくる次々を記述してゆく。お別れの此の切なさの瞬間のことを、そのココロ持ちに相応しい詩を!!と指先に宿る魂が行を重ねる。

  其処には若々しい僕達が居て、希望だけを纏った今日が続いた。負荷やminusや暗がりのない日々に溢れていた。哀楽さえも愛しい時間に塗れていたのだ。3人目の新しい家族”息子”は此処で産まれて、5人で紡いできた様々のそれぞれに忘れ難い喜怒哀楽がある。其処に33年の歳月が流れ、娘二人は新しい家庭と家族を築きつつあり、二人に戻った僕と女房は、新しい住所でその息子家族と同居することになった。月日が生み出した幸せの結論のように・・。

 住み慣れた家の壁には百枚に成らんとするframeが掛っている。その一枚一枚に描かれた”笑顔”こそが、この家と過ごした日時の豊かさを象徴し、濃密な家族の歳月の幸せを物語っている。勿論、喜怒哀楽はたくさんやって来たけれど、旅立ちを明朝に控えた身には、全ての出来事は浄化され其の儘に瑞々しいフォルムを纏って永遠を具現し、其れは唯、切なく美しいjigsawの一片となってそれぞれに光り続ける。

 

ありがとう我が家よ!

ありがとう共生の年月よ!日時よ!

豊かに揺蕩った時のmanimaを

僕は決して忘れない!

人生の半分を包んでくれた居場所の事を

僕のイノチの半分を

受け入れ守り育んでくれた

慈しみの此の居心地の事を

僕は決して忘れない!

 

此処は隅々まで僕のイノチの在処だったと

高らかに宣言し

kokoroを込めてそのことをUtaにして

隅々に踞uzukumaru思い出たちに感謝を伝え

この「惜別の詩を」を捧げて

静かに別離の明日を迎えたいと・・。

                   2018 04/10 06:50:06 まんぼ

 

 

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