森繁久彌がお爺さん役になって孫との悲喜こもごもを綴ったTVドラマ「七人の孫」。子供の気分や立場に立って毎週の放映を楽しんだものでしたが、折しもこの自分が、その主役のお爺さん役を演じるようになる!!とは、唯今、その頃には想像だに出来なかった(当たり前ですよね)現実に身を委ねているまんぼです。
一緒に暮らしている湊人と蒼唯。京都に3人、三重に2人。一堂に介すれば、それはそれはの嬉しい悲鳴の大騒ぎですが、普段の昼は二人とも保育園なので、賑やかさは朝晩限定の‥になっています。それぞれがどのように成長してゆくのか、子供たちのお陰でずっと「愛しき哉」の”七つの夢”を見続けられる”しあわせ爺爺”のまんぼです。
愛しき哉
小さき身を 囲う如くに 添い寝する 見守る孫の 寝息健やか
爺じい!と 両手拡げて 走りくる 愛しき孫よ 痛み忘れる
泣き喚く 孫娘抱く 瞬く間に 寝息たてたり 右の肩越し
粉々に 外皮剥ぎて 袋ごとに ばらしし蜜柑 じいじ!と持ち来る
保育園に 迎えに行けば 腕拡げ 満面の笑み 浮かべ駆け来る
兄妹は 車に乗れば 口揃え ”おやつ”は?と問いて 我に催促
風呂上り じいじ!と指名の 声聞こゆ タオルにくるむ その小さき裸体
三歳と 一歳の孫と 遊びたり ふた親遅き夜 ファミリールームに
逞しく イノチ刻める 幼子に エキス貰いて 古希を迎えむ
静けさは 極まりてゆく 孫ふたり 留守居の夜の 大人三人
山のごと 家族七人 半分は 小さき衣服 洗濯物干す
玄関に 飾りしフレーム 正月二日 全員集合!! 十五名笑む
七人の 孫それぞれに 抱きて立つ 写真飾りし 四つ切りにして
愛しき哉 孫との哀楽 重ねゆく 瑞々し日々 歌い継ぎゆく
初孫の京都の”遙花”はこの春から4年生に。弟の”颯真”はピカピカの1年生になる。我が家の”湊人”と三重の”旭”の同級生になる”百々花”はともに4歳クラスへ。満1歳を過ぎた三重の”新”と1歳半を過ぎた”蒼唯”の従姉弟同士は2歳児クラスへ進級。それぞれにそれぞれの日々が廻ってゆく。この爺爺はそんな孫たちと月日を重ね、その日日を追い、その幸せをエネルギーにして豊穣のイノチを育んでゆきたい。
2019 01/23 07:08 万甫