囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

こんなに違う?教科書

2013-06-28 19:56:44 | 憲法9条、大好き!
所沢市教育センターで今年度の教科書を展示しているというので、暑い中、見に行きました。

会場の「市教育センター」は、主に先生方の研修会場や児童相談などに使われているようでした。



所沢市がやっていると思いましたが、埼玉県教育委員会の主催でした。
学校の先生方に聞いたら、これからはどの教科書を使うかは、「所沢市」だけで決めることができるようになったそうです。




それだけに、所沢市がどの教科書を使うか とても心配になりました。
特に、沢山ある中学校の「歴史」や「公民」の教科書にどの出版社のものを使うかが気にかかりました。

憲法の問題一つとっても、教科書によって、その取り上げ方がかなり違っていました。



原爆ドームの写真などを載せて、平和主義を詳しく説明している教科書もありました。

その一方で、「国民主権」と「象徴天皇」と言いながら、昭和天皇の写真をいくつも載せている教科書もありました。



国民主権より、親しまれる天皇に重点が置かれているとさえ思えました。

この教科書では、軍隊についても記述しています。



いくつもの国の軍隊を持つ根拠となる条文を述べています。あたかも、国防軍を持つのが当然と言わんばかりです。軍隊を持たない国コスタリカのことは書いていません。

また、憲法改正のとこも詳述しています。



憲法改正を多く行った国を列挙しています。○○国は何回、××国は何回 と改正回数の多い国を選び出して記述している様の思えます。

この教科書を見ると、天皇元首制、憲法9条改正、国防軍創設、憲法改正の必要性を強調しているように思えます。
この考えは、自民党の憲法改正草案と全く同じ視点のように思えます。

もし、所沢市でこの教科書を使うことになったら大変です。

感想を書く用紙がありました。この用紙に書いたからといって、いくばくかの効果があるとも思えません。しかし、私は敢えて、太平洋戦争の大きな惨禍の上に私たち日本人が手にした「平和憲法」の理念を捻じ曲げ、それをこどもたちに教えるような教科書は使うべきでない と書いてきました。

私は展示開始の10時から午前中いっぱいいましたが、この間、来場者は私一人だけでした。
学校現場の実態を知る上からも、どのような教科書が使われているのか もっと多くの市民に知ってほしいと思いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする