囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

小さな街での素敵なコンサート

2013-06-21 09:23:19 | 日記
所沢市内の公立小・中学校の先生方が企画した「主任手当供出金で贈るコンサート」を聞きにゆきました。
先生方の人事管理を強化し、学校を上からの命令で動かしやすくするため、「主任」制度を設け、手当で差をつけることを旧文部省が35年前に行ったものです。学校運営は、先生方の話し合いで民主的に行うべきだと「主任手当」制度に反対する教職員組合が受け取った「主任手当」を出し合い、これを基金にして、これを市民に還元する催しをしてきました。
私は、先生方の心意気に共鳴して、この催しをいつも楽しみにしています。

今回は

今・そして・未来を見つめて
~教育・沖縄・原発・憲法を歌う~

と言う3グループのコンサートでした。

ファーストステージは、 <HAGE&WAZUKA>でした。



市内の小学校の先生をしていた二人です。一人は「HAGE]もう一人も、髪の毛が「WAZUKA]しか残っていないOB先生です。
オリジナルな曲など5曲を歌いました。私は、最後に歌ったオリジナル曲「大切な約束」がとても良かったと思います。
「教え子を再び戦場に送るな!」を合言葉に、戦後の民主教育は戦争体験の反省から出発しました。その教育現場が、どんどん後戻りして、教育基本法は第一次安倍内閣のときに改悪されました。そして、今、戦争できる国にしようとする憲法改悪が同じ安倍内閣で進められています。
HAGE&WAZUKA の二人の元先生は、校庭で自由に遊び回る子どもたちに、「平和憲法」をなんとしても引き継ぎたいとの思いを歌いました。とても、素敵な歌でした。

セカンド・ステージは <マーミューズ> でした。



沖縄から上京した4人組のファミリーでした。「芭蕉布」「島唄」「さとうきび畑」など6曲を歌いました。
沖縄の悲しい歴史にふれながら、そして今もその悲劇が続いている沖縄県民でないと歌えないような、印象深い歌声でした。中でも、「東京ー沖縄」は、本土の人にもっと沖縄のことを知ってもらいたい。そして連帯して、名実ともに沖縄の悲劇がなくなるよう頑張って欲しいとのメッセージで、とても心をうたれました。

サードステージは <笠木透と雑花塾> でした。



笠木透は、弱い立場の人を励まし、平和を希求する多くのうたを作っていますが、私と同じ年の人だと初めて知りました。従って、戦争を体験した最後の世代の人でした。オリジナル曲などをたくさん歌いましたが、私は「あの日の授業」にとても共鳴しました。
笠木透の作詞・作曲の歌ですが、平和憲法が出来た時、その授業を受けた時の様子を曲にしたものです。
私たちは、この歌を「所沢うたごえ喫茶」でも、時々歌っています。

最後は、出演者、会場のみなさんと一緒に歌いました・



同じく笠木透作詞・作曲の「私のこどもたちへ」です。

平和憲法を守り、戦争も、原発も、核の脅威も、環境破壊もない世界を子どもたちに残したいとの思いを込めてみんなで歌いました。

小さな町でのアットホームなコンサートでしたが、中身はとても濃い催しで「これからも頑張らねば」との思いを新たにした夜でした。

供出金を提供した学校の先生方と出演者に感謝・感謝です。
コメント
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