囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

満席だった「はだしのゲン」上映会

2014-08-18 17:42:36 | 憲法9条、大好き!
所沢・平和のための戦争展の一環として、「はだしのゲン」の上映会をしました。
お盆あけの8月18日(月)の平日の午後でしたので、どの位の方が来てくれるか、実行委員会では当日まで心配していました。

上映は、午後2時から、開場が午後1時30分からでした。実行委員の一人として12時半過ぎから会場に詰めました。



開場準備を始めた午後1時頃からお客様が外に並び始めました。とにかく、暑い盛りの時間でしたので、とりあえずロビーに入ってもらうことにしました。ロビーも一杯になったので、上映準備が終わるのを待って、開場時間まえに客席に座ってもらいました。

午後2時の上映前の主催者のあいさつです。客席は満席でした。
最後の実行委員会での前売り状況の集約が、約300でした。その後、販売がそれ程増えていないので、当日の入りが心配でした。



なんと、当日券が200余枚、前売りと併せての有料入場者が約550人でした。それに、こどもさんたちには無料の招待券を配布しました。学童クラブなど約200人のこどもたちが来てくれました。都合、全体で 約750人の入場で、1階から3階まで満席となりました。

「はだしのゲン」は中沢啓治さんのアニメ作品として有名です。中沢さんは生前、所沢に住んでおり、「平和のための戦争展」の呼びかけ人にもなっていただきました。
今回の映画は、アニメではなく、実写版でした。三国廉太郎、左幸子の名優が夫婦役で主演していました。



戦争に疑問をいだく三国が「非国民」と隣組や警察から迫害を受け、それがゲンなど子どもたちにも及びました。「非国民」と非難される家庭を嫌って、ゲンの兄は逆に「海軍」に志願します。当初こそ「お国のため」と同情された傷痍軍人も段々厄介者扱いされ、朝鮮人は民族蔑視にも合いました。そんな時代をゲンの家族を通してタンタンと描いていました。
そして、8月9日の広島への原爆投下の日を迎えます。ゲンの父親も、姉弟も原爆で亡くなりましたが、辛うじてゲンと母親は生き延びました。

映画の最後にゲンの母親 左幸子が、8月15日の敗戦の玉音放送を聞いてこう叫びました。

「天皇陛下さま。天皇陛下さまが戦争をやめさせることができるのなら、何故、戦争が始まるとき その戦争を停めなかったのですか。天皇陛下さまにはそれが出来たのではないですか?」とのセルフに、この戦争の本質を見ることができるような気がしました。

今回の上映は、「はだしのゲン」の3部作のうちの第一部でしたから、原爆投下・敗戦までで終わっています。

1976年公開の古い映画でしたが、映像もきれいで、現代に通用する立派な内容の映画でした。




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