7月16日の東京新聞に「リニアで南アルプスを壊さないで」と言う記事が載っていました。登山者団体の「リニア反対」の動きを報じたものです。
私も山が好きで、南アルプスの荒川三山縦走や塩見岳などに登ったことがあります。山が深く、北アルプスに比べて登山口までのアプローチに時間がかかり、その為逆に、登山道は静かで、山小屋もそんなに混んでいませんでした。
その南アルプス直下にトンネルを掘り、リニアを通すと言うのです。登山者団体がトンネルの掘削によって水脈があらされ、「水枯れが起こるのでは?」と反対の声を上げました。当然です。
私も当初からリニアには反対です。昔、交通安全標語に「狭い日本 そんなに急いで どこに行く」と言うのがありました。その標語の通り、東京ー名古屋を40分で結んでどれだけの意味があるのでしょうか?新幹線の代わりだと言いますが、リニアには新幹線程の輸送力は期待できません。その上、当初はJR東海の自前の事業と言うふれこみでしたが、段々話が変わり、アベ政権は「国家プロジェクト」にさえしようとしています。そこにはいろいろの形で国の予算がつぎ込まれかねません。オリンピックと同じ手法です。
地下水にどんな影響があるかも、完成してみないとわからない と言う極めて無責任なものです。山があらされ、生活用水などの水源がどうなるかもわからず、掘り出した残土と処理も決まらんまま、工事に着工することなど論外です。
東京新聞が報じた登山者団体の集会の模様は下記にアクセスするとわかります。ぜひ、クリックしてみて、岩崎元朗さんなどの発言を読んでみてください。そして、リニアの問題について一緒に考えて見てください。