元首相の安倍晋三氏は、改憲に前のめりなばかりでなく、核兵器の保有まで言い始めました。ロシアのプーチン大統領との親密さを誇示してきたにもかかわらず、今回のロシアの侵略戦争には何も言えないのはおかしいと思います。
今日のしんぶん赤旗のコラムにコンパクトにまとめています。安倍氏が果たしてきた役割など改めて考えてみてください。
きょうの潮流
27回もの会談は一体何だったのか。「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」。そんな歯の浮く言葉をかつて安倍元首相はロシアのプーチン大統領に送っていました
「両国関係には無限の可能性がある」と蜜月ぶりをアピールし、ふたりの手で領土問題も必ず終止符を打つと豪語。ところがいま、その親密さが何の役にも立たなかったことがあらわになっています
▼もともとロシアが一方的に奪った千島列島や北海道の一部である歯舞、色丹。その覇権主義を批判もせずプーチン氏にすりより、これまでの政府方針をさらに後退させて歯舞、色丹の2島返還だけで終わらせようとしたのが安倍氏でした
▼いまになって、その安倍氏が「プーチン大統領は力の信奉者で、武力行使もいとわない」などと語っています。26日付の産経新聞に、彼は理念型ではなく現実主義者だと思っていたので、ウクライナで全面的に戦端を開いたのは驚きだったと
▼そして自国の防衛に努めない国のためにともにたたかう国はないと、核兵器の共有や敵基地攻撃能力の必要性、9条改憲を改めて訴えています。力の信奉者と同じ場所に立ち、力対力の危険な道に日本を引き込むように
▼25日の札幌地裁。3年前の安倍首相の街頭演説で「安倍やめろ」とやじを飛ばした男女が警察官から排除された問題で、「表現の自由が侵害された」と北海道警に賠償命令をだしました。圧政に声をあげる市民の一つ一つの行動。それが権力の暴走を止めることになるはずです。