大好きな山口周さんの文庫新刊が出版されました。
以前ダイヤモンド社で出された自己啓発本ですが、今読んでも啓発されるところがたくさんあります。
知的戦闘力を高める独学の技法
山口周著 日経ビジネス人文庫 1000円+税
独学・・・本を読むことが中心になるのですが、専門性を高めていくためには独学、自学自習、自己啓発が必要不可欠になります。
著者は、読書以外にも飛耳長目・全国を歩いて旅した吉田松陰の学びの素晴らしさを指摘しています。
博覧強記の著者は、今こそ独学で自分の価値を上げていかなければならない時代と言います。
知識の不良資産化 時代遅れになっていく
産業蒸発の時代 今ある仕事がなくなる!?
人生3毛作の時代 職業人生は長い
クロスオーバー人材が必要な時代 2つの領域の専門を持つ
時代のスピードが速くなる時代・・・個人もアップデートしていかなければ、コモディティになってしまいます。
書名にあるように「知的戦闘力を高める」ための効果的な方法をご自身の経験から具体的に書かれています。
重要なのは「覚えること」を目指さないこと
未来をつくるためにこそ古典を読む
教養主義の罠に陥らない
本を「ノート」だと考えてみる
目次
第1章 戦う武器をどう集めるか?限られた時間で自分の価値を高める(戦略)
第2章 生産性の高いインプットの技法
第3章 知識を使える武器に変える
第4章 創造性を高める知的生産システム
第5章 なぜ教養が知の武器になるのか?
独学の技法のフローは次のような流れになります。
1 戦略を立てる
2 インプットする
3 抽象化、構造化
4 ストック
各フェーズについて具体的な方法論が書かれていますので、一人ワークしていけば「自分らしさ」を作り上げることができます。
最終章では、歴史、経済学、哲学、音楽、文学、詩などのリベラルアーツの推薦本も紹介されておりブックガイドになります。
リベラルアーツ(教養全般・自由になるための学問)を学ぶことの重要性を著者は指摘します。
1 イノベーションを起こす武器となる
2 キャリアを守る武器となる
3 コミュニケーションの武器となる
4 領域横断の武器となる
5 世界を変える武器となる
なるほど、です。
VUCAの時代、矛盾に満ちた訳の分からない世界で生き抜いていくためには、リベラルアーツが必要です。
ビジネス力とリベラルアーツをパワーアップできる、おすすめの一冊です。
同じコンサルタントの三谷宏治さんの書かれた「戦略読書」。
こちらもビジネス領域の本と非ビジネス(リベラルアーツ等)領域に分けて、戦略的に本を読んでいくことの重要性を指摘しています。
「ビジネス基礎」「ビジネス応用」「非ビジネス基礎(SF、科学、歴史等)」「非ビジネス新規」に4分類して、社会人1年目から入社2年目、5年目、キャリア移行時期という年代別に読書ガイドを掲載しています。
とても具体的ななキャリア戦略です。
特に、20歳代のビジネスパースンが読むとパワーアップ間違いないです。
これからも、もっともっと本を読んでいきましょう!