手洗い、うがい、マスク、アルコール消毒・・・。
日本、いや世界中が大変なことになっています。
マスクだけじゃなくて、トイレットペーパーやキッチンタオルなども品薄状態になっているみたいです・・・純国産の紙製品がなくなるなんていうのは、デマなんですけれど・・・。
この国の住民も、民度が低下してきたんですかね?
仕事が中止になったり、延期になったり・・・こんな時は、晴耕雨読で過ごすのが無難だと思います。
日経ビジネス2020.3.2号「コロナショック 崩れる既存秩序」
日経ビジネス2020.3.2号は、緊急特集「コロナショック 崩れる既存秩序」。
先行きの見えない現在、ライブコンサートが中止になったり、プロ野球オープン戦が無観客試合になったり、就活の説明会がwebに変わったり・・・感染防止のために、特に人が集まるというのがアウトになっています。
新幹線の乗客も、東海で8%、山陽で12%減っているとのこと。
ランチを出す飲食店もお客さんが少なく、夜の居酒屋もガラガラ・・・。
GDPの6割を占める個人消費が、まったく振るわない状況になっています。
内閣府の資料では、今回のコロナショックで、名目GDPが2.9兆円のマイナス。
2011年の東日本大震災後に名目GDPが2.5兆円のマイナスでしたから、それを上回る景気の悪化ということになります。
リーマンショックを超える経済危機の到来が目の前に迫っています。
あるエコノミストは、東日本大震災と消費税増税が同時になったような景気の下振れだと指摘しています。
東京オリパラの開催にも、ちょっと暗雲・・・。
延期になったり、ロンドンで一部開催になったりすると、日本経済の息の根を止めるぐらいの事件になると思います。
いずれにせよ、2020年~2021年・・・ちょっとアタマを低くして過ごして暮らしていくということになるでしょう。
「足るを知る」・・・
シンプルライフ・・・
それでも、体力のない中小零細業や時代の流れについて行けなかったゾンビ企業の倒産は避けられないと思います。
国、地方公共団体、商工会議所、商工会、日本金庫、商工中金などは、経営や雇用のセーフティネットをしっかりと構築していかなければいけません。
今回の日経ビジネスの緊急特集「コロナショック」・・・そのサブタイトルにある「崩れる既存秩序」。
サプライチェーン、消費、働き方まで、既存の秩序を見直す機会、チャンスととらえることも出来ると思います。
東日本大震災後、寸断されたサプライチェーンに反省した日本企業が、あれほど対策を練ったにも関わらず、中国シフトはあまり変わっておらず、ニッサンやホンダではSCが機能していなくなるのでは?という記事もありました。
カネと時間をかけて作ったBCPも機能せず、経営の柱を揺るがせる事態に陥る会社も出てくることでしょう。
「既存秩序」を、再構築する・・・それがニッポンの希望になると思います。
東京を中心に、テレワーク、リモートワークを実践し始めた会社も出始めました・・・やってみると意外と便利、通勤の満員列車に乗らなくてもいいし、煩わしい会社の人間関係からも逃れられる・・・なかなか好評のようです。
ここに、RPA、AI、IoTなどを加えれば、新しいJAPANモデルが出来ると思います。
ネットを最大限に活用して、リモートでも仕事が出来る・・・副業、兼業、複業を超えた、新しい「働き方」改革に繋がるのではないでしょうか?
故小松左京さんの著「天変地異の黙示録 人類文明が生き延びるためのメッセージ(2006年刊行)」。
事件や天変地異が起こると書棚から取り出す一冊です。
そこに、小松左京さんは、次のように書かれています。
ペスト、スペイン風邪、HIVウイルス、狂牛病、鳥インフルエンザ・・・
こういった病害が人類を滅亡させてしまうような事態はありうるのか?
おそらくそうはならないでしょう。
不思議なもので、歴史を振り返ると先のペストにしてもスペイン風邪にしても、ある一定の感染を示したところで終息を迎えています。
マジックナンバーというのでしょうか、死亡率がどんなに高くても、地域の3分の1を少し超えるくらいで収まってしまう。
それは、生物の持つ不思議な機序なのかもしれませんが、いずれにしてもむやみに災厄を恐れるのではなく、冷静な視点で対処することが重要なのだということはおわかりいただけると思います。