コロナ禍の影響もあるのでしょうが、この2年間だけでも新しいアプリを使う機会が増えてきました。
ZoomやTeamsといったデジタル会議システム、SlackやDropboxといった情報共有システム・・・。
便利は便利なのですが、遅れないようについていく我々おじさんたちにとっては大変です(笑)。
最近のDX(デジタル・トランスフォーメーション)の波に乗って、「リスキリング」という言葉が頻繁に出てくるようになりました。
「Re・スキル」・・・新たな仕事をするために必要なスキルや知識を習得する主体的な取り組みといった意味になります。
特に、デジタルスキルの獲得、より生産性の高い成果を出すためのビジネススキル向上というのがリスキリングの意味合いです。
現在のビジネススキルを向上させる「アップスキリング」や一時的に職を離れ大学院や大学に通う「リカレント教育」とは異なる文脈です。
今週号の日経ビジネス誌2021/11/29号の特集は、「DX人材の作り方 リスキリングで成長再び」。
社会全体がデジタルに大きくシフトしていく中、個人や企業はいかにして変化しなければならないのかを取り上げています。
Contents
Part1 乗り切れ「大離職時代」先行する米国企業 教育は人材獲得手段
Part2 人材ミスマッチ200万人を回避せよ 学び直し急ぐ個人 後れをとる企業
Part3 「負債人材」を資産に 大企業に募る危機感
Part4 女性やシニアの活躍にイノベーションも IT技術不足以外にも技術習得で課題解決
Part5 変化に強い人材を学び続ける風土をつくれ
SOMPOホールディングス、SMBC、日立製作所の事例も取り上げられており、個人も会社もDXに適応するために「学び」の世界に再び挑戦する姿を取材しています。
米国では、日本より5年前からリスキリングの取り組みが行われているそうです。
ウォルマートやアマゾンではカネと時間をかけて人材投資を活発化させています。
その狙いは、人材獲得のため、市場獲得のため、ブランド構築のためです。
企業がリスキリングの対象にしたい年代
3位 30歳代
2位 40歳代
1位 20歳代
企業がリスキリングの対象にしたい年代
3位 一般社員クラス
2位 課長クラス
1位 主任クラス
会社としては、若い階層に将来に向けてリスキリングしてほしいと考えているようです。
小職と同期の友人(おっさん世代です!失礼)は、統計の専門学校に通い始めました。
Rというソフトの勉強をしているそうです。
次は、プログラミング言語パイソンにチャレンジするとのこと。
頭が下がります・・・そして、ちょっと焦ります(笑)。
社員に身につけてもらいたいITスキル
5位 プログラミング
4位 セキュリティ
3位 デジタルマーケティング
2位 プロジェクトマネジメント
1位 データ解析・分析
社員(個人)が身につけたいと考えるITスキル
3位 プロジェクトマネジメント
2位 デジタルマーケティング
1位 データ解析・分析
これからは、データ解析・分析やデジタルマーケティング、プログラミングといったITスキルが必要になってくるのでしょう。究極は、データサイエンティスト、ビッグデータ専門家、AI専門家といったところでしょうか。
三菱総研の予測では、2030年に事務職や生産現場の人材が210万人過剰となる一方、専門技術職は160万人が不足するとのこと。
人材のミスマッチは企業にとっては切実な問題です。
「負債人材」を「人材・人財」に変身させるために、リスキリングは必須となります。
現在、フジテレビの希望退職募集が話題になっていますが、キー局の社員といえども、50歳代くらいの世代を、これからデジタル人財、データサイエンティストにしていくということはねかなり難しいと思います。
ただ、個人として社員として、サバイバルしていくためには、リスキリングを避けて通れません。
変化対応に最も重要なことは「継続的学習」。
年功序列や終身雇用がもはや過去のものとなった以上、自分自身のOS(基本ソフト)をアップデートし続けていくしかありません。
生涯現役、日々、学習・・・時代の半歩先を読みながら、キャリアを磨き続けるしかないと思います。