今日は、今月3回目の飛行機出張。
日帰りで2000キロ飛びました。
3つの仕事を無事コンプリートとし、帰路へ。
いつものように単行本一冊(今日の朝日新聞の広告にあった「スタンフォードの自分を変える教室」)とハイボールとアーモンドを買いこみ、マイルも貯まっているので最終便のANA□□7便へ乗り込みました。
いつものように「空飛ぶバール(Bar)」を始めようとすると、何だか様子が変。
というのもフライトアテンダントの皆さんがお疲れ気味の様子。
サービス業でお客さんに疲れた姿を見せるのは厳禁・・・。
にもかかわらず、何だか暗~い機内なのです。
上にある荷物入れが一杯なので隙間を探していると、「後ろのお客様を先に通してください。」とのフライトアテンダントYさん。
通常なら、荷物をしっかりと収納サポートして着席させ通路を開けるのがマニュアルでしょ!
自分で何とか空きスペースを探し荷物を収納。
座席は34列のG席。
真ん中の4列の端っこ。
前は後方スクリーン。
DとEは空席で隣のF席は年配のおじ様(キュークツ!)。
着席してベルトを締め、足元にハイボールの入っている袋を足元に置いて本を広げようとすると、またまたFAのYさん登場・・・。
「その袋は手に持ってください!」。
ここは、34列のG席で前にはテーブルもなく、当然に前方フックもない・・・だから手に持てということだと推測。
ずっと手に持っていました。
結構マヌケな姿に1日の疲れがどっと出てしまいました。
もっと物の言い方があるのになあ~
温厚な私ですが、ドリンクサービスにそのFAさんが来たときは無視。
初めての経験でした。
月曜日の最終便で、客の多くはビジネス客。
FAのみなさんもお疲れでしょうが、精根尽き果てて帰路についているビジネスパースンの悲哀が理解できないのでしょうか?
客をギュウギュウに詰め込む・・・たとえば今日のフライトなどは空席がたくさんある・・・。
大の男が隣同士になっているのならば、一つズラして余裕をもって座ってもらうとかの配慮を自分ならすると思います。
もっとも規則や法律でそれが出来ないのかも知れませんが・・・。
現在のANAには、驕りがあると思います(経営の成績からすれば、そんなアドバンテージはないのですが・・・)。
最近の出張で感じた各社のサービスレベルは、1位JAL、2位JR新幹線、3位ANA。
今回の出来事でANAは一気にぶっちぎりの最低レベルになりました。
客室乗務員のサービスレベルは、LCCのレベルより低いと思います。
事実上の倒産で再建を図るJALは、稲盛イズムで社員一人ひとりにミッションとパッションが感じられるようになりました。
残った年配のJAL社員の方々も一所懸命、自分の役割を果たそうとしています。
また、LCCも会社存続と自分たちの雇用維持のため、ものすごい努力をしていることが客にも伝わってきます。
ひるがえってANA。
以前のような顧客接点での熱意やホスピタリティが伝わってきません。
ANA社長は、JALへのハンディキャップ(法人税等)に文句をつけながらも、業界トップとなったポジションを維持するために、いろいろとご苦労されているようですが、現場には十分伝わっていないように思います。
大企業病が重症化している途上のようにも思えます。
わたしの友人のジェットセット族も、半年前そんなような事を漏らしていました。
はっきり言って、現在のANAは、一昔前のJAL状態・・・。
ヘリコプター会社から苦節の中から奮起し、敵失ながらJALを逆転したANA。
そのハングリーな感じが現在のANAには感じられません。
今やJRを下回るサービス水準のANA。驕りは禁物・・・。
現在、たいへんな状況になっているニッポンの家電業界の苦戦も、その驕りが原因・・・。
最近の報道では、かってのシャープの高飛車な態度、イズムをなくしたSONYやパナソニックのR&Dなどが目立ちます。
JALに追いつけ追い越せと現場全体が努力していたANAが好きでした。
でも最近の機内の様子からは、以前あった「私たちは飛行機が好き」といった感じが伝わってきません。
かつてはコピーライター真木準さんのコピーと客室乗務員、グランドスタッフの姿勢がぴったりと合っていました。
が、今では、相当程度遊離・・・。
来月からは、またJALに切り替えようと思います。
ANAの奮起を期待します。