日経ビジネス2021.11.1号の特集は「グリーン敗戦 450兆円市場を奪い返せ」。
かなりショッキングな記事でした。
国際競争力、経済力のプレゼンス、一人当たりGDPなどのジャンルで世界トップ10から脱落しているわが国・・・もはや先進国とは言えないという事は何となく理解していました。
この特集記事では、世界のトップランナーだった環境、エコロジーの分野において、日本はもはや環境先進国ではなくなったという指摘。
太陽光パネル、洋上風力発電機、車搭載リチウムイオン電池、電気自動車などの分野で高いシェアを占めているのは米国、中国、韓国、ドイツなどの会社です。
デンマークのオーステッド社、フィンランドのネステ社など、今まで聞いたこともない企業が環境分野を主導しています。
CONTENTS
PART1 伸びる脱炭素市場、波に乗れず 上位から続々転落 日本の退潮鮮明
PART2 オールドエコノミーが大変身 欧州勢、逆転の軌跡
PART3 先進国から転げ落ちた10年 「できない理由」を探し続けた日本
PART4 日本復活のキーマンたち 任せろ起死回生 新技術で世界へ
PART5 日立改革に見る日本の活路 5つの旧弊捨て表舞台で返り咲け
脱炭素市場、カーボーンニュートラル・・・成長の約束された市場。
450兆円あると言われています。
それを牽引するのはヨーロッパの企業。
環境への問題意識が日本人が想像する以上に高い欧州の人たちは、スピード感を持って脱炭素に向けて猛進しています。
英国グラスゴーで開催されるCOP26(第26回国連気候変動枠組条約締結国会議)は、それを加速させると思います。
これに対抗するのは、日本のJERA社、レノバ社、ユーグレナ社などベンチャー企業。
国際的なスタンダードを獲り、頑張ってほしいものです。
同誌では、脱炭素市場で勝つための条件として、次の5つを上げています。
1 日本市場への依存を捨てる
2 短期思考を捨てる
3 自前主義を捨てる
4 花形意識を捨てる
5 過去の栄光を捨てる
まずは、「捨てる」こと、アンラーニングからのReスタートです。
世界最先端の環境創造先進国として、ニッポンの復活を願うばかりです。
がんばろう!ニッポン