最近、若い人たちを中心にエシカル消費が増えている感じがします。
「エシカル」・・・倫理的、道徳的に正しい、サステナブルという意味合いです。
年長組が価格に着目して購買するのに対し、若い人たちは物語や意味、持続可能性、環境といった価値軸で購買行動をとる人が多いとのこと。
若い人の方が、いろいろと考えているんですね。
日経ビジネス誌2023.7.24号の特集は「もうかるエシカル「共感消費」動かす12カ条」。
SDGsやESGといった持続可能性というコンセプトが薄れてきた昨今、いいテーマを取り上げたと思います。
「捨てない」「出さない」「奪わない」・・・エシカルが儲かり始めた・・・エシカルでなければ消費者、生活者から見放されるということが起こり始めました。
Contents
Part1 捨てないエシカル 「ごみ」が生むヒット 生かす発想がカギ
Part2 出さないエシカル 脱炭素でも低コスト 発想転換が生む商機
Part3 奪わないエシカル 人権や生態系に配慮 消費者が選ぶ値上げ
Part4 マネーもエシカル 社会貢献にも収益性 成長力見極める金融
「共感消費」動かす12カ条
自社の経営について、12の視点で見直すと新しい切り口が生まれると思います。
捨てないエシカル
1条 より価値の高い商品に作り変える・・・付加価値の高い商品は高くても売れます
2条 物語や世界観を込めて共感を生む・・・大きなストーリーを掲げる
3条 世界的な環境問題に正面から切り込む・・・宇宙船地球号の乗組員としてのミッションを果たす
出さないエシカル
4条 独自の技術やデータを磨いて競争力に・・・テクノロジー、DXで勝負!
5条 大企業が見落としているニーズを探る・・・ニッチは、ある!
6条 既存のカタチにこだわらず発想を転換する・・・創造性と独自性を尖らせる
奪わないエシカル
7条 価格転嫁、人権や環境対応を付加価値に・・・正義は勝つ!
8条 先行する外資系企業の需要をとらえる・・・はじめは真似っこ
9条 意識の高い若年層にアプローチする・・・感性の鋭いZ世代にファンになってもらう
マネーもエシカル
10条 社会貢献の技術、収益貢献も重要・・・世のため、人のため!
11条 持続可能性融資、成長目的を明確に・・・サステナブル!
12条 エシカルで価値向上、調達も有利に・・・清く、正しく!
最近では企業の株価にも、環境やソーシャル、サステナビリティといった要素が反映しているように思います。
ESG投資と言われる地球に優しい企業への投資も増加傾向です。
まさに「推し活」ですね。
アウトドアショップの大手・パタゴニア。
ゆったりとした自然派な店内には、こんな看板ボードが掲げられています。
「必要ないモノは買わないで」
「新品よりも、ずっといい」
若い人たちがパタゴニア「推し」する理由が分かります。