日経ビジネス2020.2.10号の特集は、「あなたを鍛える会社」。
この特集の冒頭では同誌からの宣戦布告で始まります。
あなたは、なぜ働くのか?
日本型雇用が崩れ、会社の永続性に疑問符が付く中、社員が会社に求めるものは変わってきている。
それは、やりがいと成長の場だ。
お金よりもやりがい。
昇進昇格よりも仕事そのものの面白さ。
給料より挑戦!
時代は変わったものです。
昇進昇格を目指し、同期よりも基本給が何百円高い、同期の中で管理職一番乗り・・・といった昭和の会社の風景とは、ちょっと違った世界が見え始めた令和の時代。
カイシャは、トレーニングジム。
キャリア、専門性、ビジネスパースンとしての実力アップを志向した若い人たちの価値観が見えてきます。
この特集では、社員を活かすためにオールドカンパニーもニューカンパニーも様々な人事労務の工夫をしていることを紹介しています。
Part1 「もうやめさせない」重い腰を上げた大企業
みずほフィナンシャルグループ・・・副業解禁の裏で大激論 成長できる「場」を用意する
NEC・・・エースでも独立歓迎 会社を挙げて起業支援
TIS・・・社外活動を評価基準に 業界内での人材価値測る
ダイキン・・・「入社2年間教育」だけも多様な制度で受け皿づくり ダイキン情報技術大学 グローバルシンターンシップ 若手人材の早期育成 短期雇用の活用
Part2 なぜあの会社なのか 人が集まる場所の作り方
サイバーエージェント・・・「提案」「抜擢」「挑戦」「支援」の好循環 新規起業コンテスト、社長抜擢、増殖するグループ会社 社員5282名中、若手社長は300人以上
メルカリ・・・集うデータアナリスト 「事業に関与」が魅力
オリックス・・・社内転職の支援制度 人の外部流出に先手
Part3では、「頭でっかちは要らない 人気の非大卒虎の穴」
元ヤンキー、ドロップアウト人材を再生して戦力化している会社が登場します。
そして最終章のPar4では「自分を鍛えるのは自分自身」と提言。
学ぶ意思によって新たな「格差」を生むと指摘します。
仕事しながら学ぶ、学びながら仕事をしていく・・・そこに自身の高度な専門性、深くて多様なキャリアに結びつくとしています。
そのとおりだと思います。
「あなた」-「会社」=あなたの価値(高度な専門性・キャリア)
これがマイナスになると、社畜、ぶら下がり人材の烙印を押されてしまいます。
若きヒジネスパースン、そしてオールドカンパニーと一線を画しているニューウェーブ・カンパニー・・・なかなか期待が持てそうです。
ガリバーGAFAやアジアの国々に対抗していくためには、「若者」「よそ者」「バカ者」のチカラが絶対に必要。
オジサンオバサンは、決して邪魔をしないよう、いや全面的に彼彼女をサポート、支援していかなければなりません。
がんばろう!ニッポン