能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

リーダーシップ強化法・・・15のセルフマネジメントの方法論 人々はマネージされたがってはいない、リードされたがっているのだ

2022年03月25日 | マネジメント

「どうすれば、リーダーシップを強化ではきますか?」

若い経営者の方から質問を受けました。

いろいろ聞いてみると、メンバーが付いてきてくれない、コミュ力が弱いといった悩みを持たれていました。

 

過去、さまざまな学者や経営者がリーダーシップの研究を進めてきましたが、これは!という決定論はありません。

新しい理論、理屈では、部下を支えはげますサーバント・リーダーシップや向かうべき明るい未来を指し示すビジョン・リーダーシップといったところでしょうか?

マネジメントの父と言われるP.F.ドラッカー博士は、「フォロワーがいること」をリーダーシップの最低条件としています。

リーダーシップを強化するためにマネジメント力を鍛えるという人もいますが、あまり効果はない場合が多いです。

MBAやセミナーに通って、マネジメントの方法論、道具、武器を習得したとしても、それだけでは組織、人は動きません。

人は、魅力ある人にリードされたいとは思いますが、マネジメント(狭義の管理)されたいと思う人はいません。

リーダーシップとマネジメントは表裏の関係にあると考えています。

リーダーシップについてのMEMOをまとめてみました。


リーダーシップは、仕事を進めていく上でのパワーの源泉、エネルギー。


リーダーシップは、「影響力(インフルーエンス)」のこと。


メンバーへの影響力、他部門への影響力、上司への影響力(ボスマネジメント)など、コミュニケーションという手段を用いて、上下左右に発揮される。

リーダーシップは、その人の持つ想い、熱意を土台とした行動によって発揮される。

リーダーシップセオリー・ジャングル
リーダーシップ論の歴史は、生まれつき論、体型論、性格論など、様々な説があるが、これを身に着ければリーダーシップが強化できるという魔法の杖はない。

人々はマネージされたがってはいない・・・リードされたがっているのだ。



持論アプローチ(金井嘉宏・神戸大学大学院教授)
リーダーシップは自分自身の経験、体験、キャリアに基づいた「持論」がベースとなる。
「わたしならではのリーダーシップとは何か?」を問い続けること。→マイ・リーダーシップ

シチュエーショナル・リーダーシップ
人を見て、リーダーシップスタイルを変える

ファシリテーション力も必要

人を動かす・・・期待の表明、声かけ、返報性(部下へGive、Give、Give)

リーダーシップとは、われわれのミッション(使命)、ビジョン(未来図)を示すこと

コミュニケーション・・・話す・聴く・会議のスキル

人のマネジメント
・部下の指導育成 OJT コーチング 1on1ミーティング
・職場の活性化 ダイバーシティ 人事考課の育成への活用 女性活躍 シニア社員 若手社員
・人事労務管理

仕事のマネジメント
・目標達成の管理
・職場の問題解決
・計数管理



リーダーシップを強化していくためには、自分のマネジメント、セルフマネジメントが重要になります。

修身、斉家、治国、平天下・・・自らを律することがベースとなります。

そのための基本となる15の視点をまとめてみました。いずれもビジネスの基本スキルです。


1  ロジカル思考力→論理展開(三角ロジック・演繹法・帰納法)、因果関係(因果・相関・独立)、情報の整理・分類(MECE・ロジックツリー)、推論(フェルミ推定・イシュー)

2 クリエイティブ発想力→五感を豊かにする・思考のパターンをはずす・手法(ブレスト・SCAMPER・フィッシュボーン・ダイヤグラム)

3 情報分析力→定量データの分析(データ比較、データのバラツキ、意味の読み取り、データの視覚化)、定性データの分析(データの整理、フレームワークの活用)

4 判断力を高める→判断基準となる要素をリストアップ、判断に影響を与える内的要因と外的要因、判断基準の優先度(実現性・タイミング・誰にとって・目標達成の度合い)、アクションプランと判断の評価

5 文章力を磨く→正しい文章を書く(漢字、慣用句、敬語など)、分かりやすい文章を書く(文・段落・構成)、深みのある文章を書く(相手のココロを打つ)

6 話す力を磨く→わかりやすく話す、簡潔に話す、印象深く話す(視覚、聴覚、印象)、聞く力を磨く、「読み・書き・ソロバン」

7 聞く力を磨く→聞く技術(正確に聞く、的確に言い換える、気持ちを察する)、問いかけの技術(目的に合わせる、問いかけのバリエーションを広げる)、聞き上手のスタンス(観察・洞察と場つくりの技術)

8 企画・プレゼン力を強化する→企画書作成の技術・プレゼン技術・図解表現の技術



9 説得・交渉力を高める→交渉テーマの想定・交渉相手の意思決定賢者の特定・交渉相手の情報収集→交渉ストーリーの構築

10 コミュニケーションで影響力を高める→自分と向き合う、相手への影響力を高め
る→チームでの影響力を高める

11 段取り力を高める→段取りのステップ、タイムマネジメント手法

12 実行力を高める→仕事を動かすタスクマネジメント、自分自身を動かすセルフマネジメント

13 整理・整頓力を磨く→ムリ・ムダ・ムラをなくす、整理整頓(モノの整理整頓・情報の整理整頓・時間の整理整頓・心の整理整頓)

14 問題発見・解決力を伸ばす→発生型問題と探索型問題 課題(解決したいという意思)


15 4つの目を持つ(虫の目/現場・鳥の目/高所や立場・魚の目/流れやトレンド・獣の目/競合)

リーダーが先頭に立って「学び続ける組織」を作り上げることが、リーダーシップの原点であると考えています。


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