営業の世界では、新規客の獲得が人事評価で高い評価を受ける傾向があります。
夜討ち朝駆け、気合と根性で、新規顧客をゲットした部下・・・その営業担当者の上司は部下を褒めます。
ただ、手放しで喜んで良いのか・・・というとそうでもありません。
営業マーケティングの経験則で「1対5の法則」というものがあります。
「新規のお客さまを獲得するためには上得意客の5倍のお金がかかる」という法則です。
新しいお客さんを獲得するために、訪問したり、広告を打ったり、値引きをしたりすることにより、多大な費用・コストがかかってしまうのです。
逆に言うと、既存のお客さん、上得意さんとの関係性を維持することにより、コストは1/5に抑えられることになります。
また、「5%の顧客離れを改善すると25%利益がアップするという」経験則もあります。
マーケティングの世界で主流となっている1to1マーケティング、CRM(顧客関係管理)、LTV(顧客生涯価値)なども「1対5の法則」からきています。
「お客さまは神さま」ならぬ「リピート客は神さま」ということが出来ると思います。