能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

日本と世界を知るためのファクト図鑑 偏見や思い込みを排して世界を正しく理解する 佐藤優さん監修本 

2020年01月08日 | 本と雑誌
ファクト・・・トランプ大統領のマスコミ批判で脚光浴びたキーワード。
個人的には、ネットニュースのみならず新聞やテレビといったマスコミ報道も半分はウソだとして読むようにしています。

若き日のとある日曜日、朝起きてベットの上で日経新聞を広げると一面の右下に小職の在籍している広告代理店が外資系広告会社と合併するというニュース。
朝一から、ちょっとびっくり、サプライズ!
経営マターの話ですので、一般社員や管理監督者クラスには事前に告知されません。
でも、記事をよくよく見ると、事実とは異なる内容が・・・。

M&A、新製品発表、経営危機、人事関連などのニュース。
知人友人に聞いてみても、現場にいる人間のからすると、マスコミ報道は、かなりの部分違う!という感じたそうで、なるほどそうだよなと感じています。
ネットでいうと、そのファクト度は、さらに低下しているように思います。


日本と世界を知るためのファクト図鑑 偏見や思い込みを排して世界を正しく理解する
佐藤優監修  宝島社刊  2000円+税

同書は、A4サイズ横の変型判。
3色刷りで、楽しく読むことが出来ます。
外務省のラスプーチンと呼ばれていた博覧強記の佐藤優さんが監修しています。

目次
第1章 日本を正しく知る
第2章 隣国を正しく知る
第3章 世界を正しく知る

同書では、数字、データ、グラフをふんだんに使い、ファクトに迫っていきます。
105個のファクトについての「思い込み」を提示し、定量的に検証。
なかなか面白い展開です。

一部をご紹介させていただきます。

・日本は「極東の小さな島国」ではなく、わりと大きな島国だ EEZ+領海なら世界第6位の広さ
・世界で最も売れている新聞の2トップは、実は日本のもの 読売、朝日
・日本の家屋は狭くない。むしろ欧州と変わらない広さである
・日本の公務員数は実は少ない
・日本の国会議員数は、世界レベルでは非常に少ないほうである。

・日本の家庭はどこもかなりお金を貯めている 金が流通しないデフレ社会
・選挙の投票率が低い原因は若者ではなく、その親世代のせい
・現在の日本企業は高学歴の若者ではなく、即戦力を求めている
・日本の赤字はひどくなく、改善傾向にある。
・日本のキャッシュレス化はっ、すでに最適な環境が整っている


・日本で人が住んでいる島は、日本全島のうち6%しかない。
・日本の食品ロスはコンビニではなく、各家庭に問題が潜んでいる。
・沖縄の夏は東京より過ごしやすい
・日本の防衛費は高くなく、世界的に見れば少ないほう。
・カジノ法案が通る前から、日本はすでにギャンブル大国である。

・韓国軍の軍事力は日本の自衛隊とほぼ同等である。
・中国人民解放軍は国軍ではなく中国共産党の部隊。国民ではなく、共産党員を守る
・世界の核弾頭保有数は30年で約7分の1に
・アメリカは日本以上に学歴社会である。
・オーストラリアの国民の20人に1人は中国人だ。
・2100年以降、世界人口は増えない。


新春に、暖かい部屋で読んでいただきたい一冊です。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ちいさな命を捨てないで!地... | トップ | 魅惑のサンカレー・・・今年... »
最新の画像もっと見る