週末のお楽しみは、珈琲を飲みながら、日経ビジネスを読むこと。
まったり、ゆったり記事に目を通します・・・。
友人のバンカーは、月曜日の日経新聞が好きだと言っていました。
理由は、株式や為替などの市況の記事がないからだとか・・・。
何となく分かります。
日経ビジネス誌の最近のお気に入り記事は、「世界の最新経営論」と「オリエント 東西の叡智を未来に活かす」。
前者では、マーケティングの大家フィリップ・コトラー博士が連載中です。
御年89歳・・・すごいです。
今週号は、「アメリカンドリームの功罪 米国がここまで落ちた真の理由」。
トランプ大統領をこっぴどく批判します。
「素晴らしいリーダーには、3つの特質がある。謙虚、誠実、思いやり。トランプ大統領には何もない。常にウソをつき、思いやりがない。彼こそ厄災だ。」
そして、今のアメリカでは、自由と平等の下、経済的、社会的成功をつかむために努力するアメリカンドリームが変質していると述べます。
米国人が成功の定義が、お金持ちになることから進歩していないと喝破します。
古典的マーケティングの4Pに、3つのPをプラスするのがコトラー博士。
Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)に加えて、Profit(利益)、People(人)、Planet(地球)の3Pを加えて7Pにしています。
なるほど。
ESG、SDGs的な視点を付け加えています。
人を大切に、地球を大切に・・・現代の企業経営に欠かせない視点です。
また、最近、経営者と話をしていると「パーパス」という言葉が使われる機会が多くなってきました。
これは、オックスフォード大学のコリン・メイヤー教授が提唱した概念。
CSVやCSRなどもそうなのですが、目的志向、目的意識が大切ということをコトラー博士も述べています。
日経ビジネス誌2020.12.7号の特集は、「欧州感染8倍、中国は一人勝ち コロナ再燃 世界の今と今後」。
かなり深刻な記事でした。
北半球が冬に向かう今、新型コロナウイルスは、さらに猛威をふるうことになると思います。
明るく楽しい年末年始を迎えることは、ちょっと難しいように思います。