昭和の世代は、十年ひと昔でしたが、今では、三年ひと昔・・・。
ドッグイヤーからマウスイヤー・・・時代は加速度的にスピードアップしています。
デジタルの時代は、通常の7倍のスピードだと言われています。
DX、データサイエンス、AI、ビッグデータ、IoT、ロボット・・・
今まで、まだまだ実戦配備が難しいと言われていたことが、テクノロジーの進化により現実のものになりつつあります。
人工知能は、世の中を確実に変えていくと思います。
友人の銀行員が話していました。
「あと三年もたてば、銀行員の半分は不要になる・・・」
結構、ショッキングな話です。
彼曰く・・・
「AI、フィンテック、ブロックチェーン、ビットコイン・・・お金が、デジタルに置き換えられていく。人間より正確だし、安い。」
これは、税理士や公認会計士といった計数を扱う仕事も同様です。
さらには、弁護士の法務業務についても、判例やケースまで、かなりの部分でAIがアシストするようになってきています。
人間しか出来ないアナログ部分、創造的な分野以外は、すべてコンピュータに置き換えられ、多くの人が失業する・・・
確かに、そういうこともあると思います。
ただし、AIやDXによって新しく生まれる仕事もあるわけで、改めて学び直すリスキリング(Reスキル)やリカレント教育によって仕事を確保していかなければなりません。
身近なところでは、ガソリンスタンド。
ガソリンスタンドそのものの数が減るのと同時に、セルフ給油の店が台頭。
この5年で、ガソリンの世界は一変しました。
ジョブ型雇用の普及により、定型業務をこなすだけでは賃金は上がらず、付加価値を産み出さなければ職場を去らなければならない時代になってきました。
個人的には、AIとAI以外を区別して考えるのではなく、AIをうまくマネジメントすることが、これからのプロフェッショナルにも求められるスタンスではないかと考えています。
AIを援用、活用して、今の仕事をより楽に、早く、正確にしていくという姿勢、スタンスが必要だと思います。
AI、コンピュータの能力が人間の能力を超えるシンギュラリティが2045年に起こると言われています。
少なくとも今世紀半ばまでは、人間が優位性を持っています。
それまでは、人間の道具として使いこなしていくことが大切です。
いくらAI将棋やAI囲碁が強くなってきても、プロ棋士が失業するという話は聞いたことがありません。
現役のプロ棋士がいなければ、AIのデータやアルゴリズムが進化しないからです。
AIの持つアルゴリズムを知り、AIが導き出したアウトプットと、自らの思考を常に比較、意識するという姿勢こそが起点になると思います。
AIとの共生が求められる時代です。