現在、世界のスポーツビジネスの規模は、半導体産業やスマホ産業と同じ規模とのこと。
オリンピックやサッカーワールドカップ、ラグビーワールドカッフ、ワールドベースボールクラシックなど数百万人分のチケットが完売する世界になっています。
2023年、欧州のビジネスリサーチ会社の調査では、73兆円という数字が示されました。
さらに、今後10年で1.8倍の成長が見込まれています。
日経ビジネス誌2024.9.2号の特集記事は「130兆円市場 スポーツで稼ぐ Bリーグ躍進の必然」。
新興プロスポーツのBリーグの躍進を中心に取り上げています。
Contents
Part1 Bリーグを稼げる産業に 論語と算盤で改革
Part2 ハコモノで稼ぐ時代 脱体育館で地域の要に
Part3 スポーツの触媒効果 新技術の実装促す
プロバスケBリーグは、この8年で観客動員数を200万人から600万人と3倍に増やしました。
事業規模は450億円。
さらに成長に向けての取り組みがされているとのこと。
特に「経営」「経営力」面で様々な工夫がされています。
サラリーキャップ(全選手の年俸支払額の上限設定)、外国籍選手の出場制限を変更、選手流動性の向上、ドラフト制度、週末試合の開催充実、ポストシーズンの拡大などです。
先行するプロ野球やJリーグとは異なり、当初から米国流のマネジメント手法を導入しています。
ニッポンのプロバスケットボール・・・恐るべしです。
今年5月、広島ドラゴンフライズが琉球ゴールデンキングに逆転優勝!
赤色のレプリカユニフォームを着たカープファン、紫色のレプリカユニフォームを着たサンフレッチェ広島ファンが中心の広島の街に、朱色のユニフォームを着た広島ドラゴンフライズのファンが加わりました。
朱色のユニフォームは、安芸の宮島の大鳥居の色にちなんでいるそうです。
ただ、ファン層は、野球やサッカーとは、ちょっと違う感じがします。
熱烈応援というより、コダワリある推し活動に近いです。
最近では、JR広島駅の北口にバスケットボール専用のアリーナを造る案も出てきています。
広島の街には、今年、サッカー専用スタジアム「エディオンピースウイング広島」が完成しましたし、長崎市でもジャパネット高田主導のサッカーパーク「長崎スタジアムシティ」の完成が近づいています。
スポーツで街おこしが、これからのトレンドになるかもしれません。
カープ、サンフレッチェ広島、広島ドラゴンフライズ・・・スポーツ王国・広島です。
でも、ちょっと心配なのが、金権王国・広島・・・現職法務大臣や衆議院議員からの裏金のばら撒きで多数の逮捕者が出ました。
恥ずべきことです。
古代ローマの帝政末期には、「パンと見せ物(サーカス)」で一般市民をノンポリ化・・・国力がどんどん低下していきました。
スポーツも楽しむし、選挙にも行って意思表示する広島市民になりたいものです。