夏休みの「積読」クリアランスの3冊目。
「アウトプット大全」「インプット大全」の著作が、とても面白かった樺沢紫苑さん。
その著者の新刊ということで、購入していた一冊です。
精神科医が教える ストレスフリー超大全
樺沢紫苑著 ダイヤモンド社 1600円+税
タイトルの「ストレスフリー超大全」は、ちょっと内容とミスマッチ・・・。
ストレスフリーというよりは、 生き方が楽になるテクニック集という方が近いと思います。
中身は、今すぐにでも出来るHow to本、テクニック本ですが、精神科医の見識、経験、体験が反映されており説得力があります。
343ページの大著ですが、文体も優しく、読みやすい一冊になっています。
ストレスフリーになるためのテクニック、技術には、ちょっと意外なものも・・・。
朝散歩、7時間睡眠、三行日記から仕事選びや食べ方、健康法まで、生活全般についてのアドバイス、助言が具体例、理論的裏付けとともに解説されています。
かつ検証済みのテクニック・・・なかなか説得力があります。
若きビジネスパースン、大学生、高校生など、若い人たちが読むと、得るところが多いと思います。
目次
序章 すべてのベースとなる解決法
1章 他人ではなく「自分」を変える
2章 仲間と家族が活力となる
3章 天職を求め、やらされ仕事から抜け出す
4章 疲れない体を手に入れる
5章 心を整え、新しい自分にアップデートする
終章 精神科医がたどりついた「とっておきの考え方」
いきなり引き込まれたのが序章の「すべてのベースとなる解決法」。
同書のエッセンスが凝縮されています。
首から上だけでアレコレ考え悩むより、身体全体で、バランスを取りながら、生活を整えていくことを提唱しています。
基本1 不安を行動で取り除く・・・話す、書く、体を動かす
基本2 自力で解決できるようになる・・・悩みを書く、対処法を調べる、やってみる、評価する
基本3 他人のチカラを上手に借りる・・・「相談する勇気を持とう」
基本4 生活を整えてちゃんと生きる・・・睡眠、運動、食事
基本5 最高のモーニングルーティン「朝散歩」をする 起床後1時間以内に15分~30分の散歩
「生活を整える」ためのテクニック、技術を、「なぜそうなの?」の理由とともに提言しています。
休みの日には、朝散歩を実践しようと思います。
そして、終章の「精神科医がたどりついた、とっておきの考え方」では、人間としての生き方、生きざまといった切り口から5つの提言をしています。
生き方1 人生を楽しむ方法・・・素直さこそが共通点
・コンフォートゾーンから出る
・ウイッシュリストを書く
生き方2 決断グセをつける
・調べるクセをつける
・「基準」を持つことが大事
・「決断の基準」を決める・・・ワクワクするほうを選ぶ、難しいほうを選ぶ、ドラマティックなほうを選ぶ
生き方3 「生きる意味」を考え続ける
・「生きる」とは、生きる意味を考える長い旅
・生きる意味よりビジョンを重視しよう
生き方4 死について考える
・死の恐怖は、年をとるごとに減っていく
・死から逆算して考える
生き方5 幸せを手に入れる方法
・セロトニン的幸福・・・やすらぎ、癒し、気分(心と体の健康)
・オキシトシン的幸福・・・つながり・愛
・ドーパミン的幸福・・・やる気・・・成功、お金
ここで、終わりかと思いきや、著者は「おわりに」の中で、「これから、どう生きるのか?」という問いに解を出していきます。
エッセンス1 「それでいい」を口ぐせにする 自己肯定の言葉
エッセンス2 「今」にフォーカスして生きる
エッセンス3 自分で決めて「自分の人生」を生きる 他人の人生を生きない(アドラー心理学)
エッセンス4 自分を大切にして生きる
エッセンス5 自分から心を開き「相談」する
エッセンス6 必ず「動きながら」考える・・・ToDoリスト
エッセンス7 毎日をポジティブに締めくくる・・・三行日記
今、壁にぶつかっている人、悩み多き人、相談できる人がいない人に、お薦めの一冊です。
特に、若ければ若いほど「生き方」に効くサプリ的な一冊です。