新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務、テレワーク、リモートワークが拡大・・・。
スーツを着て出勤するという今までのサラリーパースンの日々の常態が大きく変化しました。
IT系やサービス業の会社では、もうスーツそのものを着ていない所が増えてきました。
そうした中で、アパレル会社やスーツ会社が大苦戦。
スーツ業界も7割経済・・・あったはずの売上の3分の1が蒸発してしまいました。
スーツ業界トップの青山商事も292億円の赤字・・・。
店舗の2割に相当する160店の閉店、400名程度の希望退職・・・たいへんです。
米国ブルックス・ブラザーズだって連邦破産法適用・・・すごいことになってきました。
その「洋服の青山」が、中国新聞の朝刊に全15段の企業広告を掲載しました。
何度でも、立ち上がる。
この広島の地から
もう一度。
さらに、青山理社長からは、「ふがいない私に変わって、社員に暖かい声をかけていただきたい」というメッセージ。
なんとも切ない文面です。
山一證券の社長を思い出します。
規模の経済で拡大を続けた洋服の青山にスキはなかったのでしょうか?
BCPの策定や、インターネットビジネス、リアル店舗とデジタル店舗のシナジー、カジュアルがダメなら会社まわりのB2Bビジネスなど、いろいろと手を打っていたとは思います。
それらが機能せず、コロナで一気に表面化したというところでしょうか。
「まったく新しい洋服の青山へ」
今回の広告では、策を出して欲しかったです。
どう新しいのか?どう立ち上がるのか?どう立て直すのか?
それが、社員に希望、勇気、未来を与えることになります。
株主や地域社会、業界、社員の家族にも安心感を与えると思います。
ウイルスの付着しにくいスーツ開発、家庭で簡単に選択できるスーツ、店舗で試着しなくてもネットで気軽に買えるスーツ・・・いろいろあると思います。
先日の経済ニュースでは、ネクタイを変形させるとマスクにもなるといった珍商品も報道されていました。
自己資本比率が50%を超えている青山商事は、財務面では、まだまだ大丈夫だと思います。
コロナ禍を転機として、本当に新しく魅力的な会社にするための「まったく新しい洋服の青山」になっていただきたいものです。
コロナは、世界的規模で経済的打撃を与えました。
それでも、多くの経営者や従業員は、懸命に努力しています。
withコロナの時代、次のステージ、ニューノーマルに向けて、頑張っていかなければなりません。
がんばれ!ニッポン
がんばれ!青山商事