人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

人生万歳!~ウディ・アレンの映画から

2011年04月02日 20時46分09秒 | 日記
2日(土)その2.飯田橋のギンレイホールでウディ・アレンの「人生万歳!」を観たよ。筋はね、かってはノーベル賞候補にもなったプライドが非常に高い物理学者(すっごく毒舌なんだなこれが!)が、世間知らずの21歳の南部娘と出会って、40歳以上の「歳の差結婚」をして・・・・という奇想天外、ディズニーワールド的な話なんだな。

さて、例によって興味があるのはストーリーよりも音楽なんですワタシの場合は。衝撃的なシーンで使われるのがベートーベンの第9(そう交響曲第9番「合唱付き」)だ。その第3楽章「スケルツォ」が、有り得ないハプニングが起こるときなどにイキナリ鳴るんだ。結婚式の教会が移るシーンではあの有名なメンデルスゾーンの「結婚行進曲」が華々しく鳴らされる 2人の新婚生活の部屋に娘の母親がいきなり尋ねてきて、ドアと叩くときはベートーベンの運命(交響曲第5番)が流れるんだ。

ウディ・アレンって、誰もが知っている音楽を、お決まりのシーンでお決まりの音楽として、わざと使っているような気がするなぁ 人生なんてそんなもさと観客をセセラ笑っているんじゃないだろうか



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ハーディング=新日本フィル 代替公演として決行! カルメラ・レミージョ来日中止・・・

2011年04月02日 18時28分06秒 | 日記
2日(土)。けさ新日本フィルから「東日本大震災に伴う3月定期公演会の代替公演および払い戻しのご案内」が届いた。他のオーケストラよりも対応が遅く不満に思っていたが、裏ではいろいろと苦労があったようだ。

説明によると、3月11日の大地震当日、定期公演を決行、観客は100人余りだったとある。翌日の公演は中止になった。その両日の代替公演・払い戻しの案内だ。両日とも①ワーグナー楽劇「パルジファル」前奏曲②マーラー交響曲第5番の2曲だったが、代替公演はマーラーのみ。6月21日か22日を選んでほしいとのこと。22日はバッハ・コレギウム・ジャパンの定期公演の予定が入っているので21日を選ぶことにした。指揮は3月と同じダニエル・ハーディング。そもそもハーディングのマーラーが聴きたかったので、払い戻し請求は有り得ない。

ハーディングは日本にいて大震災を経験したわけだが、最後まで演奏会の開催を希望し滞在を伸ばしていたらしい。中止の決定により離日する際に「6月に来日する時には必ず3月に来られなかった観客のため、そして災害に遭った人々のためにコンサートをやる」と申し出たという。代替公演のほかに同じ新日本フィルで6月20日、チャリティーコンサートを挙行するとのことだ。ハーディングはまだ若く”これから”という指揮者だが、人格的にも素晴らしい人だと思った。ますます彼が好きになった。

神保町の三省堂にあるチケット・ピアで、ラ・フォール・ジュルネ・オ・ジャポンの5月4日午前の部のチケットを買い、飯田橋で映画を観て夕方家に帰った。留守中に紀尾井ホールから電話があり「4月8日のカルメラ・レミージョのソプラノ・リサイタルは中止になった」ということだった。ヘンデルの「オンブラマイフ」もジョルダーノの「カロ・ミオ・ベン」もすっ飛んだ。まさかもう中止はないだろうと思っていたが、甘かったようだ。これで今回の大震災の影響で手元のチケットが使えなくなったのは9公演になった。

明日は「東京・春・音楽祭」のマラソン・コンサートVOL1.「ウィーン、わが夢の街」第Ⅲ部の音楽家グスタフ・マーラー~「私の時代が来るだろう」を聴きに行く。言うまでもなく出演者はすべて、海外に逃げ出すことができない日本人だ。
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