人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

モーツァルトを「造った」男~ケッヘルの話

2011年04月06日 22時30分46秒 | 日記
6日(水)その2.今日の日経夕刊・書評欄に「モーツァルトを”造った”男」(小宮正安著)という本の紹介が載った。19世紀前半の趣味人でモーツアルト研究家・ケッヘルの話である。彼はモーツアルトの作品を作曲した順番に番号をふった。それがケッヘル番号と呼ばれている。K1からK626まである。例えばピアノ協奏曲第23番K488といえばケッヘル488番と読み、モーツアルトの曲のうち488番目に作曲された曲ということになる。その後、別の研究家によって新たに発見された曲が追加されたり、別の作曲家の曲ではないかと疑われる曲などが指摘されたり、真偽が混じった状態にある。

そのケッヘルがそもそもどういう経緯でモーツアルトを研究することになったのか、前から知りたいと思っていたので購入しようと思う。いまジェフリー・ディーバーの「静寂の叫び・上巻」を読んでいるので「下巻」を読み終わったら読むことにしよう。そういえば「ヘッケル」という会社を興して成功した日本人がいると聞いたことがあるが、「ケッヘル」に因んでネーミングしたのか、全く関係ないのか、本人に聞かなければわからない。

1774年の今日、4月6日、交響曲第29番イ長調K201番が完成した。モーツアルト18歳のときの作品だ。いまカール・ベーム指揮ウイーン・フィルハーモニーによる1977年3月11日・東京文化会館でのライブ録音で聴いている。曲全体がセレナードのような優雅で洗練されたメロディーに溢れている。ウイーン・フィルが一番輝いていた絶頂期の演奏だ。

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健保組合も被災者受け入れへ~東日本大震災

2011年04月06日 12時47分59秒 | 日記
6日(水)。わが社の健康保険は「東京都報道事業健康保険組合」に入っている。組合から5日付で各事業所あてに「東北地方太平洋沖地震等において被災された方の保養所への受け入れについて」と題する文書が送られてきた。

内容は「厚生労働省等各方面から健康保険組合に対し、被災者支援の一環として”保養所”の提供についての依頼があった。当組合の保養所は、計画停電や食材料、燃料の調達等が難しい状況にあるが、この国難に鑑み、那須の保養所を被災者受け入れ施設として申し出ることとした。期間は9月30日まで。ご理解願いたい」となっている。

なかには「5月の連休中の利用を考えていたが予定が狂ってしまった」と残念がっていた熱心なリピーターもいるが、やむを得ないだろう。誰も反対はできない。

大津波の被害に加え、東京電力・福島第一原子力発電所の事故を受けて、今はまさに国を挙げて被災者を救済する態勢をとらなければならない異常事態だ。一昔前の人に言わせれば「戦争中の疎開」状態だろう。100億円の義援金を拠出するソフトバンクの孫さんなど一部の例外を除いて、個人で出来ることには限度がある中で、こうした組織レベルでの協力は不可欠だと思う。多くの健保組合は厳しい経営状況にあると聞くが、その中でも出来るだけのことはやる、という姿勢が必要だ。


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