23日(土)。今日の朝日朝刊に指揮者・松尾葉子さんの投稿が載っていました。松尾さんは1982年にブザンソン国際指揮者コンクールで小澤征爾に続き日本人で2人目の優勝者になった人です。
彼女はいま小学生を相手にオーケストラの指導をしていますが、「3月末の演奏会が会場側の意向で中止になったのが本当に悔しかった」と書いています。「一生懸命練習してきた子供たちのことを思うとやりきれない。被災者の子供と同じように、東京の子供たちだって傷ついている。子供たちに、真の音楽の力を知ってもらう最高のきっかけになったはずなのに」と。そして「クラシック音楽は伝統なんです。数え切れない戦争や厄災を超えて、演奏家たちが受け継いできた。その流れを断ち切っちゃいけない。動ける演奏家はできるだけたくさん演奏し、何らかの形でエネルギーを被災地に回していかなくてはいけない」と。
さらに「CDもいいけど、リアルタイムの演奏を送らないと、本当のメッセージにはならないと思う。そばに行ってあげられないけど、あなたたちのことを思い、演奏しているんだよ、と」。「演奏家がどこかのスタジオに集まって一日中演奏し、それを被災地に流してもらうことはできないだろうか」と提言しています。
いいアイディアだと思います。NHKあたりが音頭をとって演奏家に声をかけてマラソン・コンサートをやれば被災地の人たちをはじめ全国のリスナーが同じ時間帯に同じ音楽を共有できます。
けさの「天声人語」は島田陽子さんの詩を紹介しています。島田さんは大阪万博のテーマ曲「世界の国からこんにちは」を作詞した人です。6年前にがんの手術をしたときに書いた詩とのことです。それはこういう詩です。
滝は滝になりたくてなったのではない
落ちなければならないことなど
崖っぷちに来るまで知らなかったのだ
まっさかさまに 落ちて落ちて落ちて
たたきつけられた奈落に
思いがけない平安が待っていた
新しい旅も用意されていた
岩を縫って川は再び走りはじめる
この詩が被災地の皆さんに届けばいいと思います。また、松尾さんのアイディアが実現し、リアルタイムの演奏が被災地にも流れるようになれば素晴らしいと思います。
彼女はいま小学生を相手にオーケストラの指導をしていますが、「3月末の演奏会が会場側の意向で中止になったのが本当に悔しかった」と書いています。「一生懸命練習してきた子供たちのことを思うとやりきれない。被災者の子供と同じように、東京の子供たちだって傷ついている。子供たちに、真の音楽の力を知ってもらう最高のきっかけになったはずなのに」と。そして「クラシック音楽は伝統なんです。数え切れない戦争や厄災を超えて、演奏家たちが受け継いできた。その流れを断ち切っちゃいけない。動ける演奏家はできるだけたくさん演奏し、何らかの形でエネルギーを被災地に回していかなくてはいけない」と。
さらに「CDもいいけど、リアルタイムの演奏を送らないと、本当のメッセージにはならないと思う。そばに行ってあげられないけど、あなたたちのことを思い、演奏しているんだよ、と」。「演奏家がどこかのスタジオに集まって一日中演奏し、それを被災地に流してもらうことはできないだろうか」と提言しています。
いいアイディアだと思います。NHKあたりが音頭をとって演奏家に声をかけてマラソン・コンサートをやれば被災地の人たちをはじめ全国のリスナーが同じ時間帯に同じ音楽を共有できます。
けさの「天声人語」は島田陽子さんの詩を紹介しています。島田さんは大阪万博のテーマ曲「世界の国からこんにちは」を作詞した人です。6年前にがんの手術をしたときに書いた詩とのことです。それはこういう詩です。
滝は滝になりたくてなったのではない
落ちなければならないことなど
崖っぷちに来るまで知らなかったのだ
まっさかさまに 落ちて落ちて落ちて
たたきつけられた奈落に
思いがけない平安が待っていた
新しい旅も用意されていた
岩を縫って川は再び走りはじめる
この詩が被災地の皆さんに届けばいいと思います。また、松尾さんのアイディアが実現し、リアルタイムの演奏が被災地にも流れるようになれば素晴らしいと思います。