2日(金).今週は7日のうち5回がコンサート,2回が飲み会です.今日は飲み会,土・日はコンサートです.気になるのが北上中の大型台風の行方.どちらかというとコンサートが無事に聴ければいいかな,と思ってます
さて,昨夕、錦糸町のすみだトリフォニーホール(小)で、新日本フィルの室内楽シリーズを聴いてきました
今回は、新シリーズの第1回目のコンサートです.前年度はベートーベンがメインでしたが、新シリーズはブラームスがフィーチャーされています.新年度最初のコンサートということもあってか,聴衆の数が多いように思います.回を重ねるごとに人数が減っていかなければいいのですが
曲目は①ジョリベ「クリスマス・パストラーレ」②デュカス「魔法使いの弟子(コントラバス四重奏曲版)」③ブラームス「弦楽四重奏曲第1番」です。
第1曲目はジョリベです.”おいおい,現代音楽かよ!止めて欲しいな!”と思ったのですが,演奏者がプログラムに書いている解説によると「一般的に現代音楽で難しいと思われがちなジョリベだが,この曲は美しく聴きやすい」とのこと.先入観なしで聴くことにしました
「クリスマス・パストラーレ」は1.星 2.東方の賢人達 3.聖母と子 4.羊飼い達の登場と踊り,の4曲から成る13分程度の小曲です.
舞台にフルートの荒川洋,ファゴットの河村幹子,ハープの篠崎和子が登場します.舞台の背景にはピンク色の照明が当てられ黄色い月と星のシルエット
が浮かび上がり,曲想を暗示します.第1曲の星を聴くと「なるほど,現代音楽にしては聴きやすいなあ,まるでラベルかドビュッシーを聴いているみたいだ」と思いました
荒川のフルートがリードしますが,ファゴットの河村とハープの篠崎がよく合わせて美しいハーモニーを奏でます
いい曲です.CDが欲しくなりました
2曲目のデュカスの「魔法使いの弟子」は,ディズニーのアニメ映画
「ファンタジア」で,魔法使いの弟子であるミッキーマウスが,魔法使いに掃除を言いつけられて,面倒なので箒に魔法をかけて水汲みをさせるのですが,魔法の解き方を知らないために水びたしになってしまう,というシーンで使われています.この曲をコントラバス奏者・村松裕子さんがコントラバス四重奏用に編曲したものです.
最初のうちは弦楽だけによる演奏に,ちょっぴり違和感を感じていたのですが,映画のシーンを思い浮かべながら聴いているうちに慣れてきたせいもあって,なかなか面白い演奏だと思うようになりました.編曲者の村松さんに
です.
最後のブラームスを演奏するのは,第1バイオリン=崔文珠,第2バイオリン=堀内麻貴,ビオラ=木村恵子,チェロ=武澤秀平といった新日本フィルのトップレベルの人たち.期待が高まります
ブラームスは交響曲ではベートーベンの9つの交響曲という”高い山”があったために,交響曲第1番を作曲するまで長い時間を要しました.同じように,弦楽四重奏曲でもベートーベンの16曲の”高い山”があったため,なかなか作曲する決意がつきませんでした.その結果,満を持して作曲したのがこのハ短調の四重奏曲です.
ハ短調という調整は交響曲第1番と同じです.第1楽章から,情熱的ですが,苦悩に溢れています.第2楽章は穏やかな曲想で,救われる想いがしますが,全体が”情熱的かつ苦悩に溢れた”曲想で貫かれています
演奏は崔が引っ張る形をとりますが,他の3人もトップクラスらしく存在感溢れる演奏を展開します.とくにチェロの武澤秀平の演奏が光っていました
アンコールに,コントラバス(竹田勉)を加えて,ドボルザークの「ワルツ」を演奏しました.穏やかでいい曲です.つくづくドボルザークはメロディー・メーカーだと思いました


さて,昨夕、錦糸町のすみだトリフォニーホール(小)で、新日本フィルの室内楽シリーズを聴いてきました


曲目は①ジョリベ「クリスマス・パストラーレ」②デュカス「魔法使いの弟子(コントラバス四重奏曲版)」③ブラームス「弦楽四重奏曲第1番」です。
第1曲目はジョリベです.”おいおい,現代音楽かよ!止めて欲しいな!”と思ったのですが,演奏者がプログラムに書いている解説によると「一般的に現代音楽で難しいと思われがちなジョリベだが,この曲は美しく聴きやすい」とのこと.先入観なしで聴くことにしました

「クリスマス・パストラーレ」は1.星 2.東方の賢人達 3.聖母と子 4.羊飼い達の登場と踊り,の4曲から成る13分程度の小曲です.
舞台にフルートの荒川洋,ファゴットの河村幹子,ハープの篠崎和子が登場します.舞台の背景にはピンク色の照明が当てられ黄色い月と星のシルエット


荒川のフルートがリードしますが,ファゴットの河村とハープの篠崎がよく合わせて美しいハーモニーを奏でます


2曲目のデュカスの「魔法使いの弟子」は,ディズニーのアニメ映画

最初のうちは弦楽だけによる演奏に,ちょっぴり違和感を感じていたのですが,映画のシーンを思い浮かべながら聴いているうちに慣れてきたせいもあって,なかなか面白い演奏だと思うようになりました.編曲者の村松さんに

最後のブラームスを演奏するのは,第1バイオリン=崔文珠,第2バイオリン=堀内麻貴,ビオラ=木村恵子,チェロ=武澤秀平といった新日本フィルのトップレベルの人たち.期待が高まります

ブラームスは交響曲ではベートーベンの9つの交響曲という”高い山”があったために,交響曲第1番を作曲するまで長い時間を要しました.同じように,弦楽四重奏曲でもベートーベンの16曲の”高い山”があったため,なかなか作曲する決意がつきませんでした.その結果,満を持して作曲したのがこのハ短調の四重奏曲です.
ハ短調という調整は交響曲第1番と同じです.第1楽章から,情熱的ですが,苦悩に溢れています.第2楽章は穏やかな曲想で,救われる想いがしますが,全体が”情熱的かつ苦悩に溢れた”曲想で貫かれています

演奏は崔が引っ張る形をとりますが,他の3人もトップクラスらしく存在感溢れる演奏を展開します.とくにチェロの武澤秀平の演奏が光っていました

アンコールに,コントラバス(竹田勉)を加えて,ドボルザークの「ワルツ」を演奏しました.穏やかでいい曲です.つくづくドボルザークはメロディー・メーカーだと思いました


