30日(金)その2.今日の朝日朝刊「案内広告欄」に「マルタ・アルゲリッチ来日中止のお知らせ」(KAJIMOTO)と「キーシン・バースデー・コンサート”曲目変更”」(ジャパン・アーツ)のお知らせが載っていました.
前者は10月15日すみだトリフォニーホール,10月19,20日紀尾井ホールでの公演に出演が予定されていたマルタ・アルゲリッチが”健康上の理由により”来日が不可能になった,という内容 後者は10月10日サントリーホールの表記公演に出演予定のアルゲリッチが来日不可能になったため曲目を変更するという内容.いずれも払い戻しには応じるとのことです
アルゲリッチは昨年11月に新日本フィルと共演したショパンとシューマンのピアノ協奏曲のライブ録音CD(下の写真左)の印税収入を被災者支援のために寄付するなど,日本に対して理解のあるアーティストです.福島原発を恐れて来日中止を決断したのではないと思います.本当に健康上の理由なのでしょう 彼女には昔から”キャンセル魔”のあだ名が付いているくらいなので,ある程度のリスクを見込んでチケットを買った人も少なくないかもしれませんね
幸か不幸か,上記のチケットは買っていませんでした.と言うよりも,前売り開始日に紀尾井ホールでの室内楽のチケットを買いに行ったのですが,すでに売り切れていたのです 今となってはチケットを買った人に同情します.ほとんどの人がアルゲリッチを聴くために買ったのだと思いますので.
「ああ,かわいそうに」と思っている矢先に,新国立劇場からハガキが・・・・・・嫌な予感を抱いて文面を見ると「2011/2012シーズン オペラ「イル・トロヴァトーレ」出演者変更のお知らせ」とあります.キター レオノーラ役のキザールが,9月4日から来日して稽古に参加していたが,その後の体調不良により出演できなくなった,というのです 代わってグルジア生まれのタマール・イヴェーリが出演するとのこと.彼女は2009年に新国立オペラのヴェルディ「オテロ」公演でデズデーモナを歌ったのを聴いています.かなりいい印象を持っているので期待したいと思います.ただ,キザールを聴くのは初めてだったので,今回聴けないのはやっぱり残念です