17日(火)。わが家に来てから160日目を迎え、難度の高い技に挑戦しようとしているモコタロです
さあ これから開脚屈伸月面宙返り2回ひねりに入るぞ!
閑話休題
昨日の朝日夕刊第1面に、大型スピーカーと大量のレコードを誇るカフェバーの写真とともに「レコード再生」という大見出しが躍っていました リードを見ると「アナログレコードの人気が再燃している。中古レコードを扱う店や、レコードをかけるカフェに幅広い世代が集まる」とあります
要するに、デジタル世代の若者層がレコードに新鮮な魅力を感じて中古レコードが売れているという話です
残念ながら、話題になっているレコードとはクラシックではなく、いわゆるポピュラー音楽です
今でこそ生演奏至上主義でほとんどレコードを聴く機会がありませんが、70年代から80年代にかけてはLPレコードを良く聴いていました 買い集めたレコードは約2,000枚ですが、数年前にアンプと引き換えに500枚を放出したので現在は約1,500枚です
そのほとんどはモーツアルト、ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、マーラーが占めています。いつか再び聴かれるのを待っています
も一度、閑話休題
柚月裕子著「検事の死命」(宝島社文庫)を読み終わりました 彼女の本は「最後の証人」、「検事の本懐」に次いで3冊目です
柚月裕子は1968年、岩手県生まれ、山形県在住です。とにかく「最後の証人」が素晴らしい作品で、すっかり彼女のファンになってしまいました
この「検事の死命」は検察官・佐方貞人を主人公にした「心を掬う」「業をおろす」「死命を賭ける」「死命を決する」の4つの短編から成るオムニバスです
「心を掬う」は、普通郵便に同封した現金が抜かれる事件を郵政監察官とともに追い、トイレの汚物も厭わず証拠物件を押さえて犯人を追い詰める物語です
「業をおろす」は、前書「検事の本懐」の中の「本懐を知る」の続編というべき物語です。獄死した父の13回忌の法要のため広島に帰郷した佐方が、父の幼なじみの住職から、父がなぜ汚名を被ったかの真相を知らされる話です
「死命を賭ける」と「死命を決する」は続きもので、列車内で痴漢を働いた資産家一族の中年男を裁判で追及していく佐方の物語です 裁判シーンでの相手弁護士とのやり取りは読みごたえがあります。佐方の決め台詞は「罪はまっとうに裁かなければならない」です
あと残るは「臨床真理」(上・下)です
最後の、閑話休題
昨日聴いたCDはベートーヴェンの「弦楽四重奏曲第3番、第4番」です 18日(水)にN響メンバーの演奏で聴くので、その予習です
演奏はヴェーグ四重奏団です。シャーンドル・ヴェーグは1912年5月17日にハンガリーで生まれ1997年1月6日に没したヴァイオリニスト・指揮者です 1940年に、それまで所属していたハンガリー四重奏団を脱退し、自らの名前を冠したヴェーグ四重奏団を結成し活動を開始しました
1979年にはモーツアルテウム・カメラ―タ・アカデミカの指揮者となり、モーツアルトのディヴェルティメントとセレナーデを録音し、フランス・ディスク大賞を受賞しています
このコンビによるモーツアルトの演奏はレーザー・ディスクに収録されていて何度か観ましたが、ゆったりしたテンポで一音一音を慈しむように演奏していたのが印象に残っています
このCDの演奏は1973年の録音ですが、とても良い録音状態とは言えない中から、ひたむきな演奏が聴こえてきます