人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジョナサン・ノット+東響でバルトーク「弦と打とチェレスタ・・・」、ドヴォルザーク「第8交響曲」を聴く

2015年11月29日 08時23分45秒 | 日記

29日(日)。わが家に来てから428日目を迎え、椅子の下にもぐって出てこないモコタロです

 

          

             だって まだ おやつの用意してないじゃん

 

  閑話休題  

 

新宿ピカデリーでMETライブビューイング、ワーグナー「タンホイザー」の指定席を取ってきました  来週水曜日(2日)午前10時からの部です。左ブロック後方の右通路側席を押さえました

 

          

 

ついでに来年1月以降のライブビューイングの3枚綴りチケットを買ってきました。1枚だと3,600円ですが3枚綴りだと9,300円なので1枚当たり3,100円です

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

昨日、初台の東京オペラシティコンサートホールで東京交響楽団の「東京オペラシティシリーズ第89回演奏会」を聴きました プログラムは①モートン・フェルドマン「ヴィオラ・イン・マイ・ライフⅡ~ヴィオラと6つの楽器のための」、②ベラ・バルトーク「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」、③ドヴォルザーク「交響曲第8番ト長調」です

 

          

 

ステージ上を見ると、いつもと違って椅子の並び方が変わっています その上、登場したのがソロのヴィオラ奏者(武生直子)をはじめたったの9人です。1曲目のサブ・タイトルが「ヴィオラと6つの楽器のための」とあるので納得しましたが、6つの楽器なのでなぜ9人?と思い直しました 楽器編成を見るとヴィオラのほかに、ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、ティンパ二、スネア・ドラム、テナー・ドラム、カスタネット、マラカス、チェレスタと、合計11の楽器があります。6つの楽器というのはティンパ二以外の打楽器をまとめて1つとして数えているのではないかと思われます

フェルドマンはアメリカの作曲家ですが、20歳代半ばにジョン・ケージと出逢い、影響を受けたようです。「ヴィオラ・イン・マイ・ライフⅡ~ヴィオラと6つの楽器のための」は1970年から71年にかけて作曲された全4曲のシリーズのうちのⅡです 音楽評論家の奥田佳道氏の解説によると「限定された音素材を弱音で奏し、それらを編み合わせ、反復させるスタイル」という音楽で、耳を澄ませて聴いたところでは、「四谷怪談」とでもタイトルを付けたくなるような、静かで、ちょっとゾッとするような曲想です

2曲目のバルトーク「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」を演奏するため、楽員が登場します。弦楽器の編成は、ヴァイオリン・セクションだけでなくヴィオラ、チェロ、コントラバスとも左右に分かれて向かい合う対向配置を取ります 後方には管楽器はなく、ピアノとチェレスタとハープが中央に配置され、その後方左右にシンバル、タムタム、シロフォンがスタンバイします

この曲は第1楽章「アンダンテ・トランクィロ」、第2楽章「アレグロ」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・モルト」から成ります 印象に残るのは第2楽章「アレグロ」で、全体的に民族的とでもいうような曲想ですが、ときにストラヴィンスキーの「春の祭典」のようなバーバリズムが聴こえてきます そして第4楽章のアレグロ・モルトは弦楽器、打楽器、チェレスタが民族的な舞曲を賑やかに繰り広げ、圧倒的なフィナーレに突入します

 

          

 

休憩後はドヴォルザーク「交響曲第8番ト長調」です このブログの読者・ゆえさんはこの曲が大好きですが、私も昔から、あまりにも有名な第9番”新世界より”よりもこの第8番の方が好きでした 

オケは態勢を整え直し、いつもの「ジョナサン・ノット・シフト」をとります。左奥にコントラバス、前に第1ヴァイオリン、右にチェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという編成です

この曲は第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ」、第4楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」から成りますが、この曲の一番の魅力は第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ(優美に)」でしょう 稀代のメロディーメーカー、ドヴォルザークの作品の中でも指折りの美しい曲です。ノーブルで郷愁を誘う旋律です

全体を通して感じたのは、このホールの特性なのか、管楽器が強く出すぎるということです ときに弦楽器の美しいメロディーを消してしまうことがあり、もう少し管楽器を抑え気味にした方が良いのではないかと思いました もちろん、人によっては、管楽器をガンガン鳴らした方がスッキリするという向きもあるでしょうが。同じ曲でもサントリーホールで演奏したら、印象が違っていたかも知れません

 

          

 

さて、話は変わりますが、この日のコンサートからコーヒーをホワイエで買うのを止めました 1杯400円は絶対に高いです 東京文化会館の450円は論外です この日はオペラシティ地下1階のロッテリアで250円のコーヒーをテイクアウトして会場に持ち込みました 一番良いのはマックで100円コーヒーを買って持ち込むことです。コンサートホールの近くにマックがあればもう決まりです 最近はコンビニでも売ってますね。私の場合コンサートは、多くの”オトナ”の方々が休憩時間にワインやコーヒーを飲みながら談笑する”社交場”と捉えているのと違って、あくまでも音楽を聴くことを第一と考えているので、絶対に寝ないためにコンサートの前にコーヒーを飲みます 休憩時間はチラシの選別に忙しいので飲みません 飲みたいときに飲むには携帯用の断熱ボトルを買うのも一つの方法ですね

コメント (5)
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