人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

METライブビューイングでワーグナー「タンホイザー」を観る

2015年12月03日 07時18分54秒 | 日記

3日(木)。わが家に来てから432日目を迎え、自分に似た姿・形を発見して興味を示すモコタロです

 

          

                                    あれっ ぼくとそっくりなウサギがいるぞ!

 

          

                                     えっ 本物じゃなくて写真だって?

 

          

              写真って何よ? どれ 匂いを嗅いでみよう

 

          

              写真って本物じゃないってことね 分かったよ

 

  閑話休題  

 

昨日は夕食に鮭を焼いて、野菜・海藻サラダとホウレン草のお浸し、アサリの味噌汁を作りました 野菜・海藻サラダの具は、レタス、キュウリ、トマト、ブロッコリ、ベビーリーフ、ワカメですが、上からオキアミを振りかけてあります 

 

          

 

@@@ 夕食時の娘との会話 @@@

tora 振りかけてあるのはオキアミだよ

娘  オキアミって魚のエサだよね

tora そうだよ。人間にだって食べられるんだよ

娘  (食べた後)あっ 美味しい

tora だろ

ということで、オキアミは美味しいのです

 

                   

 

  も一度、閑話休題  

          

昨日、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、ワーグナー「タンホイザー」を観ました これは今年10月31日に米ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で上演された公演のライブ録画映像です。キャストは、タンホイザーにヨハン・ボータ(テノール)、ヴォルフラムにペーター・マッティ(バリトン)、エリーザベトにエヴァ=マリア・ヴェストブルック(ソプラノ)、ヴェーヌスにミシェル・デ・ヤング(メゾソプラノ)、ヘルマンにギュンター・グロイスベック(バス)ほか。指揮はジェイムス・レヴァイン、演出はオットー・シェンクです

 

          

 

序曲の合間に、カメラはオーケストラ・ピットの中の様子を映し出していましたが、指揮者レヴァインはヴァオイリン・セクションを左右に分ける対向配置をとっています ヴァイオリン・セクションは半数以上がアジア系の奏者が占めているようです さすがはアメリカのオケだと思いました。これがヨーロッパ諸国のオケだったらもっと比率が低いでしょう

舞台は極めてオーソドックスで、メトの伝統を感じさせる重厚感のある見事なものです 序曲から第1幕冒頭のヴェーヌスベルクの場面につながるヴァージョンによる演出ですが、この場面で官能的な管弦楽に合わせて踊られる故ノーバート・ヴィーザックの振り付けのバレエは大変見ごたえがあり、「官能の世界」を見事に表現していました

このオペラの主人公である歌人騎士タンホイザーを歌ったヨハン・ボータは南アフリカ生まれのヘルデン・テノールですが、恵まれた体躯を十分に生かして明るく強靭な歌声で聴衆を圧倒します 「ヘルデン・テノール」はワーグナー等のオペラで英雄役を務める力強い歌声のテノールのことですが、いつどこで見たのか忘れましたが、「ヘンデル・テノール」と書かれていて、「ヘンデルの曲でもないのに、どこか変デル」と思ったことがあります

地下洞窟ヴェーヌスベルク(官能の世界)の女主ヴェーヌスを歌ったミシェル・デ・ヤングはアメリカ出身のドラマティック・メゾソプラノですが、オペラと交響曲の独唱の双方でグラミー賞を受賞しているだけあって、妖艶な歌声で聴衆を魅了します

タンホイザーを慕うヴァルトブルク城のエリーザベト姫を歌ったエヴァ・マリア・ヴェストブルックはオランダ生まれのドラマティック・ソプラノですが、歌はもちろんのこと、演技が素晴らしい この人は目の動きだけでも演技ができるのではないか、と思えます 自分が歌っていないときの顔の表情や仕草を見ていると、エリーザベト姫に成りきっていることが分かります

タンホイザーの友人で高潔の士ヴォルフラムを歌ったペーター・マッテイはスウェーデン生まれのバリトンですが、METライブではロッシーニのオペラ「セヴィリアの理髪師」におけるフィガロの役が強く印象に残っています ユーモアに溢れ才気活発なフィガロ役も良かったけれど、今回の”真面目人間”のヴォルフラムも素晴らしい とくに第3幕でエリーザベトへの思いを夕星に寄せて歌うアリア(夕星の歌)は、静かに心に沁みわたりました

そう言えば、第1幕の後半、タンホイザーが現実の世界に戻った時に、少年が縦笛を吹いて歌うシーンがありますが、歌っていたのは日本人(あるいは韓国人)だったのだろうか? 最後のエンドロールを注視していたのですが、見逃しました

METの音楽監督で看板指揮者のジェイムズ・レヴァインは、休憩時間を含めて4時間半にも及ぶ”マラソン・オペラ”を、車椅子に座ったまま最後まで指揮を続けたわけですが、すごい気力と体力の持ち主だと感心します 終演後、熱狂する客席の様子を見ると、絶大な人気があることが分かります

ワーグナーの作品は長いので疲れるのですが、観るたびに彼の魅力にはまり込んでいくような気がします。ああ、危険だ

 

                           

 

  最後の、閑話休題  

 

オペラの帰りに池袋まで出て、デパートでお歳暮を贈る手続きをして、新しいコーヒーを買ってきました 今度は、標高1,350メートルの高地で栽培されているというガテマラです。さてどんな味がするか?楽しみです

 

          

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする