30日(水)。昨日は買い物がてら外出して喫茶店でコーヒーを飲みながら新聞2紙や本を読んで過ごしました 買い物と言っても、私の場合は”おせち”の材料ではなく、日常生活に無くてはならないお酒です
万歩計の歩数を稼ぐため巣鴨駅を通り越して仙石方面まで足を延ばして酒類量販店Kで日本酒とワインを買いました
日本酒は兵庫県姫路産の「千姫 大吟醸」、ワインは「イル・ラ・フォルジュ カルベネ・ソーヴィ二ヨン」で、フランスのワイン・コンクールで金賞を受賞しているそうです
私はワインのことは良く分かりませんが
ということで、わが家に来てから459日目を迎え、おやつを食べるのに夢中なモコタロです
閑話休題
昨日の夕食は、豚肉のシソ巻きを作りました レシピによると本当はこれを串刺しにして”焼き鳥風”にするらしいのですが、1個1個が小さくて出来ませんでした
あとはいつもの生野菜サラダです
も一度、閑話休題
クラフト・エヴィング商會「ないもの、あります」(ちくま文庫)を読み終わりました クラフト・エヴィング商會は吉田浩美と吉田篤弘による制作ユニットです。テキストとイメージを組み合わせた独創的な作品を発表しています。この本は「よく聞くけれど、実際にその現物を見たことがない」といったものを絵で紹介し説明を加えた本です
例えば「堪忍袋の緒」とか「左うちわ」とか「助け舟」とか「腹時計」とか「どさくさ」とかいった言葉をよく耳にしますが、実際に見たことはありませんよね それらの言葉を取り上げて、いかにもそれらしく思わせる独創的な講釈を加えている面白い本です
例えば「左うちわ」についてどう書いているか、その一部をご紹介します
「これ1枚で、遊んで暮らすことが出来ます。もちろん働く必要などありません」
「ただし、原則的に”左うちわ”は一生ものではありません。そのあたりのことをしっかりと認識していただくため、本商品を購入された方には『平家物語』の冒頭部分を暗誦していただき、『盛者必衰(じょうしゃひっすい)』の法則を叩き込んでいただくことになっています」
「また、本商品はいったん購入されましたら、常時バタバタとあおいでいただくことになっております あおぐ手をひとときでも止めてしまいますと、当然ながら”左うちわ”の状態を維持できなくなり、ただの遊び人、ごろつき、世捨て人とみなされてしまいます
」
「うっかりしますと、”左うちわ”のつもりが、”左前”になってしまいます。ご注意を」
このような講釈があって、次のページに”左うちわ”のイラストが載っていますが、ただの”うちわ”です。絵の下を見ると、また講釈が載っていて次のように書かれています
「一見、ただのうちわのようですが、正真正銘の”左うちわ”です。当然ながら、左手のみの使用が可能です。右手であおぎますと、一切の効果は得られず、ただの「暑苦しい人」になってしまいます また、左利きの人は、もともとからして”左うちわ”なので、残念ながら効果は保証できません。平にご容赦を
」
たった125ページの文庫本が定価900円(税別)と高価ですが、頭を柔軟にする効果は抜群です 幸か不幸か、あなたはこのブログを読みました。取りあえず、お年始代わりに1冊プレゼントしてみてはいかがでしょうか。あなたの評価が急降下することはないと信じます
さて、ここで問題です。すぐ上の3行で「こうか」は何回出てきたでしょうか