22日(火)。わが家に来てから451日目を迎え、白ウサちゃんに頼みごとをするモコタロです
ああ~首がかゆいな~ 後ろ足 届かないし・・・・・
ねえ 首のところ かいてくれないかな~
「私あなたに首ったけ」の関係じゃないから嫌だってさ
閑話休題
昨日は、ほぼ一日中、年賀状作成作業に終始しました DVD付きの「らくらく年賀状」(850円)を買ってきて、まず宛名リストを作成し、次に「素材+本文」にかかりました このソフトは年賀状の素材が7,000点収録されているということで、その中から選べばよいので助かります 今回は是非、モコタロを年賀状デビューさせたいと思って、デジカメからパソコンに最新の写真を取り込んで、それをDVDソフトの素材の中に組み込みました
いつも年賀状をやりとりしている皆さま、1月1日を楽しみにしてください。兎年が去って、申年を迎える来年、いよいよ兎のモコタロが年賀状デビューします
も一度、閑話休題
昨日の夕食は、大学時代の友人で勝浦在住のS君が送ってくれたサンマを焼きました あとは ツナと野菜のサラダ、トン汁です サンマの美味しかったこと
まだまだ、閑話休題
「三浦友理枝 ピアノリサイタル」のチケットを買いました 来年2月21日(日)午後2時からヤマハホールで開かれます。プログラムは①シマノフスキ「ロマンティックなワルツ」、②同「創作主題による変奏曲」、③同「仮面」より第1曲「シェヘラザード」、④同「マズルカ」、⑤同「ピアノソナタ第3番」、⑥酒井健治「ピアノのための練習曲集」より「グルーヴ」、⑦リゲティ「ピアノのための練習曲集」より「開放弦」「金属」「魔法使いの弟子」、⑧プロコフィエフ「ピアノソナタ第6番イ長調”戦争ソナタ”」です
15日に第一生命ホールで開かれたホルン:福川伸陽+ピアノ:三浦友理枝のコンサートで弾いたショパンの「バラード第3番」の演奏が良かったので、買い求めたものです
最後の、閑話休題
ピエール・ルメートル著「天国でまた会おう(上・下巻)」(ハヤカワ文庫)を読み終わりました ピエール・ルメートルの作品は、このブログでも「その女アレックス」、「死のドレスを花婿に」、そして「悲しみのイレーヌ」を紹介してきました 彼は1951年パリ生まれですが、初めて作品を世に問うたのは2006年の「悲しみのイレーヌ」なので、55歳の遅まきデビューと言えます。これら3作品は、いずれも衝撃的な内容で、この作者が並みの作家ではないことを証明しています
時は1918年11月、第一次世界大戦の休戦が近いと噂されていた西部戦線。上官ブラデルは手柄を得ようと部下を犠牲にして自分だけ生き延びようとたくらみ、その現場を部下のアルベールに見られてしまう そこでブラデルはアルベールを生き埋めにする。しかし、年下の青年エドゥアールに助けられ命拾いする その代償は大きく、エドゥアールは顔の半分を失いモルヒネがなければ生きていけない体になってしまう アルベールは命の恩人のためモルヒネを求めて東奔西走する。父親に反感を持つエドゥアールの頼みにより、アルベールは彼が死んだものとして家族に報告する。卑劣漢のブラデルはエドゥアールの姉マドレーヌに近寄り結婚にこぎつけるが、エドゥアールは知る由もない 結局、ブラデルは事業に失敗しマドレーヌからも離婚され、無一文になって一人寂しく死んでいく。エドゥアールは戦後の混乱に乗じて、生きて帰ってきた復員兵には冷たい戦後のフランス社会に復讐することを企み、気の進まないアルベールを仲間に引き入れ、実行する。それは父親への復讐でもあった
すでに読んだ彼の作品もそうでしたが、まさに”一気読み必至”の面白い作品です これはブラデルという悪漢が存在するからこそ成り立つ面白さです
ピエール・ルメートルという人は、クラシック音楽にも通じているようで、この作品の中にもクラシック音楽が登場します。いずれも下巻です
「彼(エドゥアール)は手紙が届くと、歓喜の叫びをあげた。そして『愛国の記念』のレターヘッド入り用箋をタイプライターにセットし、蓄音機で『アイーダの凱旋行進曲』をかけ、風向きをたしかめるみたいに指を立てると、ピアニストのようにうっとりしながら猛然とキーをたたき始めた」
ここに出てくる『アイーダの凱旋行進曲』というのは、言うまでもなくヴェルディのオペラ「アイーダ」のシーンで、有名な『アイーダ・トランペット』が勇壮に鳴り響きます
「エドゥアールが買ったのは高級蓄音機とたくさんのレコードだった・・・オペラもあったけれど、アルベールはまったく理解できなかった。モーツアルトの『クラリネット協奏曲』は何日間か、すり切れるほど繰り返しかけ続けた」
これを読むと、おそらくルメートルはモーツアルトの『クラリネット協奏曲』が好きなんだろうな、と想像できます
「なんと先週は、8人編成の室内楽団を呼んだのだ。彼(ウジューヌ=エドゥアールの偽名)は階段の下まで降りてきて、受付の正面に立ったまま拍子を取っていた。楽団はその前でリュリの『トルコ人の儀式のための行進曲』を演奏すると、帰って行った」
これにはお手上げですが、フランス人のルメートルにとっては同じフランス人音楽家リュリは身近な存在なのかも知れません リュリと言えば、あるエピソードを思い出します。当時、楽団の指揮者は、長い杖のようなものを床に打ち付けながら指揮をしていたのですが、指揮をしている最中、その先端を足に突き刺してしまい、破傷風になり、それが原因で死んでしまったのです 誠にお気の毒です。惜しい人を亡くしました。面識はありませんかが
「レイモン嬢がサロメよろしく『七つのヴェールの踊り』をして見せても、きっと区長は目もくれなかっただろう」
これはリヒャルト・シュトラウスのオペラ「サロメ」で、ヒロインのサロメが踊るセクシーな踊りにつけた音楽です
この作品は、これまでの「その女アレックス」、「死のドレスを花婿に」、「悲しみのイレーヌ」の衝撃路線の作品とは違い、どちらかと言うとイギリスの作家ジェフリー・アーチャーの一連の”冒険小説”に近い性格をもっています。意外性に富んだ展開に飽くことを知りません。お薦めします