人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

カルミナ四重奏団のモーツアルト「レクイエム」を聴く~モーツアルトの命日に

2015年12月06日 09時27分31秒 | 日記

6日(日)。わが家に来てから435日目を迎え、おもちゃ兼食料の縄ボールで遊ぶモコタロです

 

          

         この縄ボールは食べられるから災害時の非常食になるよ ぼくはいつも食べてるけどね

 

  閑話休題  

 

1か月以上前に某焼き鳥屋でテーブルの角に右手中指をしこたまぶつけ、毎日整骨院で超音波治療をしてきたのですが、なかなか痛みが引かないので心配になり、昨日近くの病院でレントゲンを撮ってもらいました その結果、骨に異常はないとのことで、痛み止めの飲み薬と塗り薬をもらってきました 取りあえず一安心です。が、パソコンを打つ時が辛いです

ということで、昨日の夕食はあまり右手・指に負担のかからない「おでん」にしました。具は極めてオーソドックスで、ダイコンとゆで卵とちくわぶを中心に何種類か入っています

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

昨日、読響定期演奏会2016-2017の申し込みをしました 実は、現在定期会員なので、とっくの昔に会員優先受付で手続きが終わっているはずだったのですが、例のパソコン・パスワード事件のドタバタで申し込みが締め切りに間に合わなかったのです したがって、一般と同じタイミングで申し込むことになり大幅に出遅れてしまい、サントリーホールS席=1階センターブロック通路側ではあるものの、現在の席とあまり条件が変わらない席しか取れませんでした つくづくパスワードを忘れると、あらゆるところに悪影響が出るのだということを改めて思い知らされました

 

          

 

                    

 

  最後の、閑話休題  

 

昨日、晴海の第一生命ホールでカルミナ四重奏団のコンサートを聴きました 第一生命ホールが入るトリトンスクエアのエントランスホールでは、クリスマスツリーがお出迎えです

 

          

 

そして、第一生命ホールでは花のツリーがお出迎えです

 

          

 

さて、この日のコンサートは、モーツアルトの命日(1791年12月5日)に因んでオール・モーツアルト・プログラムで、①バッハの作品による6つの前奏曲とフーガK404a第1番ニ短調、②弦楽四重奏曲第19番ハ長調K465"不協和音”、③レクイエム ニ短調K626(弦楽四重奏版)です

 

          

 

自席は1階9列8番、左ブロック左から4つ目です。会場は9割以上埋まっている感じでしょうか 最初はモーツアルトの「バッハの作品による6つの前奏曲とフーガK404a」より第1番が弦楽三重奏で演奏されます この曲はモーツアルトがウィーン時代にお世話になったスヴィーテン男爵の主催する演奏会で聴いたバッハの音楽をもとに作曲したものです ニ短調の調性からも分かるように、このコンサートのメイン「レクイエム・ニ短調」の前奏曲としての位置づけにあります まさに、「レクイエム」の演奏に導く前奏曲として相応しい選曲です

次に4人のメンバーが揃って、弦楽四重奏曲ハ長調K465”不協和音”の演奏に入ります。この曲は師と仰ぐハイドンに捧げたいわゆる”ハイドン・セット”の最後の曲です 「不協和音」という愛称は、この曲の冒頭が、当時考えられなかった不協和音によって開始されたからです 発表当時「モーツアルトは書き間違えたのではないか」と誤解されたようです

もし私がその時代に生きていて、この曲の初演の現場に居合わせていたとしたら、果して素直にこの曲に理解を示すことが出来ただろうか?と自問すると、まったく自信がありません モーツアルトは天才でした。しかし、当時、彼が天才であることを理解していた人は果たしてどれくらいいたのでしょうか

カルミナ四重奏団の演奏を初めて聴いたのは、2~3年前のサントリーホール・チェンバーミュージックガーデンでベートーヴェンの弦楽四重奏曲を弾いた時でした 極めて緻密なアンサンブルに感心したものです この日のモーツアルトも緻密なアンサンブルで、一人一人の実力がかなりハイ・レヴェルにあることが窺えました

 

          

 

さて休憩後は、モーツアルトの「レクイエム」です。1780年ブラティスラヴァ生まれのペーター・リヒテンタールが編曲したものをベースに、カルミナ四重奏団の第1ヴァイオリン奏者マティーアス・エンデルレが改編したヴァージョンによって演奏されます

プログラムの「メッセージ」にヴィオラ奏者のウェンディ・チャンプニーが次のように書いています

「大編成のオーケストラ、合唱、ソリストからなる『レクイエム』とは違うわけですが、いったんこの弦楽四重奏ならではの親密さに耳が慣れてくると、この作品の魅力が光り輝いて見えてきます」

この言葉は、実際に彼らの演奏を聴いているうちに、まさにその通りに聴こえてきます チェロの通奏低音に乗って、ヴァイオリンからはソリストの歌が、ヴィオラからは合唱が聴こえてきます。これは新鮮でした

この日のコンサートは、モーツアルトの224回目の命日に相応しい素晴らしい演奏会でした

4人はアンコールに①シューベルト「弦楽四重奏曲第13番”ロザムンデ”」から第3楽章のデリケートな音楽を慈しむように演奏し、次いで②ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第4番」から第4楽章の推進力に満ちた音楽を溌剌と演奏し、会場の喝采を浴びました 素晴らしい演奏でした

 

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