27日(日)。昨日は、大掃除の第1弾としてレンジフードの油汚れを落としたり、家でCDを聴きながら新聞や本を読んだりして過ごしました 万歩計の記録を確かめたら25日が13,030歩、26日が4,290歩でした。やっぱり買い物に1度出たくらいでは目標の8,000歩は遠いようです というわけで、わが家に来てから456日目を迎え、近い将来の希望(おやつ)を見つめるモコタロです
閑話休題
蒼月海里著「幻想古書店で珈琲を」(ハルキ文庫)を読み終わりました 蒼月海里は宮城県仙台市生まれ。日大理工学部卒という変わった経歴の持ち主です。現在、都内の書店員として働く傍ら執筆活動を行っているということです
大学卒業後すぐに入社した会社が倒産して無職になった名取司は、ある大型書店の一角で珈琲の香りに誘われて古書店「止まり木」に迷い込む そこには、自らを魔法使いだと自称する店主・亜門がいた。この店は本や人との縁を無くした者の前にだけ現れるという不思議な古書店だった 名取は、ちょっとしたきっかけでこの古書店でアルバイトをすることになったが、いずれ、彼は亜門の正体を知ることになる
「止まり木」では、ケストナー「飛ぶ教室」やホフマン「砂男」を媒介役として「失ったものを取り返す」物語が展開しますが、最後には主人・亜門自身がガストン・ルルー「オペラ座の怪人」を媒介として過去を語ります
この古書店「止まり木」は、神田神保町のある大手書店の4階売り場の一角にあり、普通の人には「古書店」の入口は見えないという設定になっていますが、文脈から想像すると、この大手書店とは三省堂書店のことです
また、この本には次のような記述があります
「神保町駅から伸びる裏路地にある、”さぼうる”という喫茶店で待ち合わせる。入口には、何故か南国を思い起こさせるような木彫りの像が立っていた。密林の中のロッジを連想させる独特の佇まいの中は、薄暗くも落ち着いたレトロな喫茶店だった。壁はごつごつしたレンガだが、テーブルと椅子は木製だ。都心にいるというのに、自然のぬくもりが感じられる」
”さぼうる”には学生時代によく通いました。最近は三省堂に行く途中に前を素通りするだけで、お店の中には入っていませんでしたが、先日久しぶりに午前11時半頃入ってみました ハンバーグ・ランチを頼んだのですが、ライスがほとんど大盛りでした。隣の人はスパゲティを注文していましたが、これが大盛りでもないのにほとんど大盛りでした ランチタイムにはいつも行列が出来ていますが、これがその理由だと納得しました 休日にはテレビや映画のロケ班の姿を見かけることもあります ひょっとすると、蒼月海里という人は三省堂書店の店員で、頻繁に”さぼうる”に出入りしているのかもしれません