28日(火)。昨日は午前中、池袋まで歩いてJ書店で本を買い、昼食をとって帰ってきました 午後、あまりにも天気が良かったので、久しぶりに窓ガラスの掃除をしました
問題は網戸ですが、ジェット水流で汚れを落としました
水道の蛇口とホース側の器具とがピッタリと合わず、いつも水漏れを覚悟しながら操作しているのですが、今回は比較的スムーズにいきました。普段の心がけが良いからだと思います
ジェット水流は気持ちがいいですね
ということで、わが家に来てから639日目を迎え、何やらオヤツみたいな物体を発見し、ぬか喜びするモコタロです
オヤツみたいな物体を発見!
な~んだ ぼくには食べられないんだってさ
閑話休題
立川談四楼著「シャレのち曇り」(PHP文芸文庫)を読み終わりました 立川談四楼は言うまでもなく、立川談志師匠の弟子です
この小説を書こうと思った動機について彼は次のように語っています
「弟子入りは就職、つまり入社ではありません。学校に入ること、つまり入学でもありません。あくまでも入門です 修業、徒弟制といい、師弟とは実に不思議な関係です。入門以来、ずっとその不思議を考えてきました。だからこそ、小説のテーマは師弟なのです
自分と師匠、兄弟弟子と師匠、一門とは何か。他の一門における師弟の関係、それらを組み合わせ、一遍の小説を書こうと目論んだのです
」
物語は「昭和57年、談四楼は落ち込んでいた」から始まります 師匠・立川談志から、談四楼の弟弟子の のらくが新打になったと聞かされたのです。真打昇進試験を受けますが、落とされたわけです
後輩格の春風亭小朝にも先を越され、意気消沈していたのです
この時は「ガッテン!」の立川志の輔は入門直後、名作「赤めだか」を書いた立川談春も”少年時代”でした この小説は、立川談志が落語協会から脱会し、新たに立川流を立ち上げた頃の立川一門の日常生活を生き生きと描いた私小説です
これを読むと、師匠の立川談志が相当の利己主義者でありながらも弟子思いの師匠であることや、談四楼が何と芝の増上寺を借り切って”生前葬”の形を取って新打披露パーティーを挙行したことなどが面白可笑しく書かれています
談春の「赤めだか」も超面白かったですが、この「シャレのち曇り」も負けず劣らず面白い小説です 刺激のない日常生活に疲れを感じている人にお薦めします
最後の、閑話休題
本を5冊買いました 1冊目と2冊目はジェフリー・アーチャー著「剣より強し(上巻・下巻)」(新潮文庫)です
これは英国のベストセラー作家ジェフリー・アーチャーの「クリフトン年代記 第5部」です
ちなみに、第1部は「時のみぞ知る(上・下巻)」、第2部「死もまた我らなり(上・下巻)」、第3部「裁きの鐘は(上・下巻)」、第4部「追風に帆を上げよ(上・下巻)」です。このシリーズは次の発売が待ち遠しいほど面白い小説です
3冊目は中山七里著「ヒポクラテスの誓い」(祥伝社文庫)です 中山七里の作品は、デビュー作「さよならドビュッシー」をはじめとして、このブログでも数多くご紹介してきましたね
4冊目は斎藤美奈子著「名作うしろ読み」(中公文庫)です この人は2002年に「文章読本さん江」で第1回小林秀雄賞を受賞したことで有名になりました
5冊目は米原万里著「他諺の空似~ことわざ人類学」(中公文庫)です この人はロシア語の通訳として世界的に活躍した人です
本の帯に書かれた「心に効く、愛と毒舌」がいいですね
いずれも、もう読み終わったけれど紹介していない本を紹介し終わったら紹介しようと思います