人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

鯨統一郎著「オペラ座の美女 女子大生 桜川東子の推理」を読む~君は耐えられるか?オヤジギャグ連発のミステリ

2017年02月01日 13時33分39秒 | 日記

2月1日(火).今日から2月です.「2月は逃げる」と言います 経験から言うと,あっという間に1か月が終わってしまいます 

本日午後,昨年末 NPCを定年退職したE氏の”泊まり込み送別会”のあった熱海から帰京しました

この会に参加したのは主役のE氏のほか,NPC OBのS氏,E氏の部下だった現役のT君,S建設のF氏と私の5人です 午後4時~6時の間に三々五々健保組合の熱海保養所に集合することになっていたので新幹線こだま号で行きました 熱海の保養所に行くのは20年ぶりくらいだったので,まず最初に熱海駅の変貌ぶりに面喰いました 保養所のHPでは駅から700メートルと書いてあったので,楽勝だと思ってHPの略図を頼りに徒歩で歩いたら反対の方向に行ってしまい,迷ってしまいました 結局 駅まで戻りタクシーで行き直したのですが,たったの700メートルが とんでもない山道で,まるで登山です.歩いたら大変なことになるところでした.6時には全員が揃ったので送別夕食会を開きました さんざんビールや日本酒を飲んで舟盛など豪勢な食事を食べて楽しく過ごしました その後,主役がカラオケをやりたいと駄々をこねるのでカラオケルームに移り,われ先にと競い合って歌いました その後は麻雀ルームに移って交替で麻雀です.私は多分3年ぶりくらいです 主役が大勝ちして終了したのは午前2時半を回っていました.よくやるよ

今朝は6時半に起きて風呂に行きましたが,主役のE氏が先に入っていて「日の出だよ」と言うので窓の外を見ると水平線の上に大きな太陽が昇るところでした.風呂にはスマホを持っていかなかったので,部屋に戻ってから写したのが下の写真です ガラス越しに移したので網目模様になってしまったのが残念です

 

          

 

部屋の窓から左の方を見ると蜜柑が成っていて,その隣には梅が咲いていました 熱海は暖かいです

 

          

 

帰りはE氏が車で4人を熱海駅まで送ってくれました 駅で解散し,私は再び新幹線で帰京しました 1泊の遠出は何年振りだろうか?数年前に浜岡の原発を見学に行ったとき以来かも知れません 

ということで,わが家に来てから今日で855日目を迎え,何故か「クラシック音楽鑑賞事典」に興味を持って見ているモコタロです

 

          

          ご主人が「誤った記述もあるし,改訂した方が良い」と言ってたよ

 

  閑話休題  

 

熱海への往復の電車の中で,鯨統一郎著「オペラ座の美女 女子大生 桜川東子の推理」(光文社文庫)を読み終わりました 鯨統一郎は1998年,『邪馬台国はどこですか?』で作家デビューしました この「オペラ座の美女」のような,冴えない三人の中年男と女子大生・桜川東子が酒を片手に未解決事件を語り合うバー・ミステリ シリーズをはじめ,奇作,怪作を書いているようです 私はこの人の作品を読むのは初めてです

 

          

 

オヤジギャグ連発でヒンシュクを買うマスターの島が営み,金曜日限定のアルバイトの阪東いるか(23歳)が働くバー『森へ抜ける道』には,冴えない中年男の山内と工藤,そして馴染みの才媛・桜川東子が常連客としてやってくる そこで,オペラを題材とした5つの未解決事件が話題になり,バーに集うメンバーが推理を競い合う.事件は殺し方によって5つのタイトルが付けられている それは①カルメンと殴殺,②椿姫と毒殺,③蝶々夫人と刺殺,④フィガロの結婚と悩殺,⑤サロメと絞殺というもの.これらのタイトルは,それぞれの事件が有名なオペラの中で起こる事件と似ていることから付けられたもの そして,これらの事件の謎を解くのは聖シルビア女学院大学院生の桜川東子という設定です

この作品は,オペラに因んだ事件の謎解きよりも,3人の中年男によるレコード大賞を中心とする昭和歌謡史に関する雑談やビールをはじめとするお酒に関する蘊蓄の方がウエートが高いのではないかと思います

オペラと昭和歌謡という話題では次のような会話が交わされます

「大作曲家にはあだ名があるでしょ?」

「そうなんだ」

「楽聖といえば?」

「舟木一夫」

学生と間違えていることは明白だ.

「楽聖といえば音楽の神,すなわちベートーヴェン」

「ああ,あの人か」

「神童といえば?」

「恵美」

「新藤恵美.『美しきチャレンジャー』」

「神童はモーツアルトよ.それと同じようにオペラ王といえばヴァルディなの」

・・・・どうですか,こいうの ついて行けますか   これはほんの一例ですよ

また,お酒の話に関しては,例えば次のような蘊蓄が披露されます

「醸造酒は一次的な酒で,アルコール度数は低い.その度数を高めるために,熱して蒸気にして,それをまた冷やして液体にして造った酒が蒸留酒だ 麦から作られる醸造酒がビールで,蒸留酒がウィスキーだ.ブドウから作る醸造酒がワインで,蒸留酒がブランデー.米から作る醸造酒が日本酒で,蒸留酒が米焼酎と,簡単に言えばこうなる

この作者は相当お酒が好きなようです.まともな知識の披露です

この手の本は1冊読めばいいや,と思うのですが,また買うんだろうな病みつきになって

コメント
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