14日(火).わが家に来てから今日で868日目を迎え,北朝鮮が中距離弾道ミサイル「北極星2」の試験発射を実施したというニュースを見て 感想を述べるモコタロです
阿部・トランプ会談のタイミングを狙ってミサイルを発射したね さすが 来た 挑戦だ!
閑話休題
昨日,夕食に「豚肉と野菜のみそ炒め」と「生野菜とアボガドとサーモンのサラダ」を作りました.「豚肉~」は初挑戦です わが家では,肉だけはレシピの倍くらい使うので調味料の加減が非常に微妙ですが,初挑戦にしては美味くできました
も一度,閑話休題
2017年度藝大モーニング・コンサートの発売方法が発表されました 下記のチラシの通り4月から来年2月までの間に全13回開催されます すべて木曜日の午前11時開演で,会場は上野の東京藝大奏楽堂です.入場料は各回1,000円で全自由席(入場整理番号付き)です
ここまでは良いのですが,先行販売に関する情報を見ておやっ?と思いました
「開催日程等」の説明には「各回の指揮者,曲名及びソリスト等は3月6日(月)に決定・公開の見込み」と書かれています
一方,「前売券販売開始予定」の説明には「先行販売開始(全13回セットのみ取り扱い.限定200セット)は2月16日(木)10:00~とあります.そして一般販売開始(各回の個別券の取り扱い)は3月8日(水)10:00~となっています
つまり,全13回セット券を早めに買いたい人は3月6日のプログラム内容・出演者を知らないまま,2月16日に買うことになるわけです
通常であれば,ソリスト,指揮者,曲名を公開してから前売りを開始するのが普通だと思いますが,そうしないのは何か意図があるのでしょう 出来るだけ 公演によって入場者数が偏らないようにしたいとか・・・ いずれにしても,公演内容を確かめてからチケットを買いたいときは3月8日以降に手配すれば良いのですから,それほど大きな問題はありませんね 入場の順番が多少遅くなるだけですから.全自由席だし
最後の,閑話休題
昨日,岩波ホールでルキーノ・ヴィスコンティ監督「家族の肖像」(1974年製作,イタリア・フランス合作,121分)をデジタル完全修復版で観ました
ホールの入口正面の壁には過去の上映作品のチラシが一面に貼られていて(下の写真はほんの一部)壮観です
教授(バート・ランカスター)はローマのアパルトマンで「家族の肖像」と呼ばれる絵画コレクションに囲まれながら管理人のドメニコと家政婦のエルミニアとともに静かな毎日を送っていた そこにビアンカ(シルヴァ―ナ・マンガ―ノ)とその娘リエッタ(クラウディア・マルサ―二),リエッタの同居人ステファノ(ステファノ・パトリッツィ),ビアンカの愛人コンラッド(ヘルムート・バーガー)らがやってきて,上階を貸してくれるように頼む 教授は静かな生活を壊されることを恐れて断るが,しつこく頼まれ 仕方なくコンラッドを住まわせることになる 勝手に許可のない内装工事をしたり大きな音を出したりと,あまりにも価値観の違う若者たちの行動に気が滅入る教授だったが,コンラッドが美術を中心とする芸術に明るいことから興味を覚える コンラッドはかつては学問好きの青年だったが,マルクス主義思想に傾倒して学業を中断し,今では昔の仲間に追われる身になっていた 一方,ビアンカの夫は実業家で,ファシズムを支持する右翼の過激派と通じていた.ある晩,教授は今までの頑なな心を開いて彼らを夕食に招いたが,ビアンカの夫の話になったのがきっかけで口論になり,ステファノとコンラッドが思想的立場の違いから喧嘩になった この時,教授は為すすべがなく,コンラッドは教授に手紙を残して上階で爆死した 教授はショックで寝込んでしまい,やがて息を引き取る
私はこの映画を観るのは初めてですが,冒頭の会話のシーンであれっ?と思いました てっきりイタリア語で会話するのかと思っていたら英語だったからです そして,最後まで観終わって あれっ?と思ったのは,終始教授の住むアパルトマンの室内のシーンばかりだったことです
この映画で一番強烈な印象を受けたのはビアンカを演じたシルヴァ―ナ・マンガ―ノです 年頃の娘がいるのに若い愛人を囲い,教授や周りの人たちに平気で迷惑をかける,その強烈な個性が顔に現れています 一方,教授の回想シーンで現れる妻をクラウディア・カルディナーレが演じていますが,絶世の美女ですね
ヴィスコンティの映画と言えば音楽です この映画の前半で,コンラッドが教授の部屋でレコードを見つけ,プレーヤーにかけるシーンがあります.その時の会話は
コンラッド:モーツアルトですね
教 授:そう.今度バーンスタインがニューヨークから来るんだ
コンラッド:ぼくはベームの(レコード)を持っていますよ
というものです.プレーヤーにかけられたレコードはモーツアルトのコンサート・アリアのような曲だったのですが,曲名は分かりませんでした
映画の中盤で教授が妻を回想するシーンで流れて来たのはモーツアルトの「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364」の第2楽章「アンダンテ」でした このメランコリックなメロディ―は映画の終盤で形を変えて流れてきます.名曲中の名曲です
ヴィスコンティは,1971年公開の「ヴェニスに死す」ではマーラーの「交響曲第5番嬰ハ短調」の第4楽章「アダージェット」を使い,この曲ではモーツアルトを使いました クラシック音楽に対する造詣の深さと比類のセンスの良さを感じます